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- 「変わろうとして壊れた」経験乗り越え… 河本結が明かす“安心できた一打”とは
国内メジャー初制覇を果たした河本結(かわもと・ゆい)が「優勝の実感はない」と本音を吐露。スイング改造への手応えや“完全再生”への現在地、年間女王よりも見据える“自分のゴルフ”を語った。
悲願のメジャー制覇だったが…
◆国内女子プロゴルフ メジャー第1戦
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 5月7~10日 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県) 6718ヤード・パー72
先週の国内女子メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」で悲願の公式戦初優勝を飾った河本結。2019年のツアー初優勝から5年。米ツアー挑戦やスイングの悩みなど、苦しい時期を乗り越えてつかんだメジャータイトルの味は格別かと思いきや、本人の口から出たのは意外な言葉だった。
今週の大会前に行われた囲み取材。河本は開口一番、「メジャーで勝った実感は全くないです」と言い切った。

優勝直後といえば、祝福のメッセージが鳴り止まないのが常だが、河本の場合は少し様子が違う。
「SNSはほぼやっていないし、本当に友達が少ないんですよ。全部制限しているので。リアルにLINEとかで連絡を取るのも30人ちょっとくらい。周りはまだお祝いムードかもしれませんけど、自分はもう切り替わっています」
「結果が後からついてきてくれた」

7か月ぶりの勝利はメジャータイトルという大きな結果につながったが、本人の自己評価は驚くほど冷静だった。
「実感がない理由は、オフから取り組んできたことが、まだ2割か3割しかできていないと思っているからです。やっと感覚をつかみ始めたところで結果がついてきちゃった、という感じ。取り組みの過程に集中していたら、結果が後からついてきてくれたんです」
かつて米ツアー挑戦時には「変わろうとして壊れた」という苦い経験も味わった。だからこそ、今回のスイング改造には慎重に向き合っている。
「以前は左ピンに対しても逃げるようなスライスしか打てなかった。今はしっかり球を捕まえて、ドローでも狙えるように体から見直しています。サロンパスの17番の左ピンで近いチャンスにつけられたのは、その技術で打てた証拠。自分の方向性が間違っていないと確認できて、自信というか“安心”しました」
見据えるのは“自分のゴルフ”
メジャー優勝でメルセデス・ランキングも急上昇したが、「ポイントもランクも全く見ていない。マネージャーに言われて『あ、ラッキー』と思ったくらい」と無頓着な一面ものぞかせた。
6月には「全米女子オープン」も控えるが、そこに対しても特別な気負いはない。
「欲がないというか、今は自分がどうやったらうまく、強くなれるか、それしか考えていないです」
優勝してもなお「実感はない」という河本。では、どんな形なら納得できるのか。
「満足感ってないんじゃないですかね。今は満足感がないままゴルフできていることが満足感、みたいな感じです。でも、本当に幸せだなって思ったのは、(サロンパスカップ)最終日の18番で、あの大勢のギャラリーがいる景色を見られたこと。本当に幸せでした。とにかく一打一打、自分のやるべきことをやり切るだけです」
その延長線上には年間女王も見えてくるだろう。ただ、河本自身はいまもチャレンジャーの姿勢を崩さない。“完全再生”への旅は、まだ始まったばかりだ。(福岡県糸島市/金明昱)
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