中島啓太がひと目惚れした「B11」パター
プロを始めとしたエリートゴルファーに支持されている「303ステンレス素材」をぜいたくに削り出し、フェースにはマシンドミルドグルーブを施している「TP RESERVE(ティーピーリザーブ)」パター。

テーラーメイドといえば「スパイダー」や「トラス」シリーズが長年ゴルファーに絶大な人気を博していますが、契約選手である中島啓太選手の使用により「TPリザーブ」パターも発売前から注目を浴びていました。
高級感や美しさはもちろんですが、「スパイダー」でも「トラス」でもない「B11」のどこがすごいのかを試打してみようと思います。加えて、フランジが左右に広がった「B31」も合わせてチェックしてみます。
大重心角ヘッドと重量級スペックでミスヒットしても当たり負けしない
洗練されたスマートなヘッドシルエットで、「スパイダー」や「トラス」とも異なる世界観が特徴的な「TPリザーブ B11」パター。計測してみると重心角は50度以上。見た目とは裏腹に「大重心角」ヘッドなのは、ネックの設計とソールの左右に配置されたウエートに秘密があるようです。

加えてオリジナルのパターシャフトには剛性アップのために先端部に複数のスリットを配置、さらにややソリッドな質感のグリップも80グラムと意外に重量級でした。パター総重量は34インチモデルで約540グラムありました。
吸いつくような打感だと転がりに不安を持つゴルファーもいるようですが、3度というロフトとノンインサート・マシンドミルドフェースの相性はバッチリでした。
振り心地はゆったりしていて出球はやわらかく、それでもしっかり転がるフィーリングは今までのテーラーメイドパターにはなかった感覚。素材や製法が同じパターは他にもありますが、TPリザーブ「B11」パターには「機能美」を感じました。