2つのソール面が相乗効果を生みダフリを防ぐ
みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアはグリーン周りで決まります。グリーンに乗らなかった時に、そこからいかに少ない打数で上がれるかにかかってくるんです。
なのでウェッジは大事。芝から練習する機会の少ないアマチュアは、なるべく優しく打てるウェッジを選ぶべきだと思います。

フォーティーンから新しく「DJ-6」というウェッジが発売され、これがめちゃ優しいということなのでコースで試してみました。
「DJ-6」の売りは、とにかく「ダフリに強い」ってことらしいです。そもそも「DJ」シリーズは優しく使えるウェッジのシリーズなのですが、その「DJ」シリーズの中でも最もダフリに強くなっているそうです。
ダフリに強い秘密は、今回から採用された「グランドキャニオンソール」。

ソールを見てみると、中央部分が大きくへこんでいます。リーディングエッジ部分のバンパーソールと、へこみの後ろ部分のキャニオンバンスに別れているのですが、この高低差を最適に組み合わせることで2つのソール面が相乗効果を生みダフりへの強さを発揮するわけです。
「DJ-6」はロフト44度から2度刻みで60度まで用意されています。そのなかから58度をコースで試打してみました。
構えてみると、ヘッドは少しだけ大きめでオフセットも少し入っていますが、安心感があって目標に対してセットしやすいです。
形状的には少し丸めでボールを包み込むようなイメージが出ます。個人的にはかなり好きな形ですね。基本的にはフェースを開かずに使うウェッジだと思いますが、開いて構えても違和感はほぼないですね。
ダフらせようとしてもダフらないで滑る
まずはフェアウェイやラフから打ってみました。スクエアに構えて20ヤードくらいを打ちましたが、バンスの地面への当たり方がとてもいいです。ガッツリ当たる感じではなく、少し地面に当たってからスッと滑るような感覚でとても気持ちよく打てますね。
あえて少しボールの手前にヘッドを落としてみても、スッと滑ってくれるのでミスになりません。

次にボールをけっこう右足寄りに置いて少し鋭角にヘッドを入れてみました。実はアプローチが苦手な人って、ダフりたくないという気持ちが強くなりすぎて、どんどんボールを右足寄りにしてしまう傾向があるらしいんです。その結果、リーディングエッジが刺さってしまって大ダフリになるんですよね。
なので、あえてボールを右足寄りに置いて打ってみたのですが、これが刺さりそうで刺さらない。
たしかにリーディングエッジは少し刺さるのですが、そこからキャニオンバンス部分が効いてきて、それ以上地面に潜るのを防ぎ、前にヘッドを動かしてくれるんです。これが「ダフリに強い!」と言い切るソールの効果なんですね。
フェースを開いて打ってみましたが、フェースを開くと普通のソールに近い感覚で打てるので、これはこれで使いやすい。キャニオンソールの効きはスクエアに使ったほうが大きいような気がしました。
スピンもしっかりとかかります。少し低めに飛び出してギュギュッとかかってくれるので、なんだかうまくなった気がします。
スクエアに構えて打つだけでしっかりとスピンが入るので、これはスゴいな~と思いました。