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- “飛ばないボール”がプロ・トップアマだけでなく一般アマも対象に!? ゴルフボール飛距離規制が間もなく発表か
かねてからR&AとUSGAが検討してきたゴルフボールの飛距離規制。近く結論が出されることになっていますが、R&Aのトップであるマーティン・スランバー氏がこの件についてのインタビューに答え、“意味深”な発言。複数の米メディアが、プロや競技アマだけでなく、一般アマチュアも“飛ばないボール”を使うことになる、との見方を示しています。
R&AのスランバーズCEOが“飛ばないボール”規則の内容を示唆
ゴルフルールを統括するR&Aと全米ゴルフ協会(USGA)は、年々伸び続けるゴルフボールの飛距離を抑えることを目的に、今年3月にプロやトップアマチュアのエリート競技に採用を求める「ローカルルールのひな形(モデルローカルルール=MLR)」を立案しました。
エリート競技における使用球を公認球よりも“飛ばないボール”に限定するMLRで、R&AとUSGAは世界中の競技団体や用具メーカーなどの利害関係者にその案を示し、意見の聴取を進めました。
両団体は8月14日に意見聴取を締め切り、寄せられた意見を参考にしたうえで飛距離抑制のための新たな規則(アメリカのメディアは「ゴルフボール・ロールバック」と呼称しています)を策定。近々発表されることになっていました。
ところが、その発表を前にR&Aのマーティン・スランバーズCEOがアメリカのゴルフメディア「ゴルフダイジェスト」のインタビューで語った話がかなり“意味深”でした。
「15年前と比べて飛距離が伸びていることに疑いの余地はありません。そして、間違いなく今後も伸び続けることでしょう。それに対し、私は長年意見を控えてきましたが、われわれが『ディスタンスレポート』(注:USGAと共同で2015年から毎年、世界中のツアーやアマチュアのドライバーの飛距離を調査・分析する『ディスタンス・インサイト・レポート』を発表)を発表するようになった時点で、この問題に対処する必要があることははっきりと認識していました」
スランバーズCEOは飛距離抑制の必要性を認めたうえで、次のように続けました。
「この問題に対するわれわれの考えは明確です。それはUSGAのマイケル・ワンCEOも同じです。われわれの選択肢は3つしかありません。エリート競技に対するMLRの制定か、ジェネラルルールによる規制か、何もしないかの3つです。しかし、何もしないという選択はありません。マイケル・ワンも同じ考えです」と、何らかのルール改訂の敢行を断言しています。
しかし、3月に発表したエリート競技に採用を要求するMLRについては、「競技ゴルフ界は“ノット・ハッピー”の反応でした」と明かし、「彼らからは、エリート競技と一般が分化され、別々のゲームになってしまうことに懸念が寄せられました。PGAツアーはその考えを公表。PGA・オブ・アメリカも同様で、それに多くの選手が続きました。多くの選手が反対の声を挙げ、私たちはそれに耳を傾けてきました」と、MLRの受け入れには大きな困難があることを認めています。
そのうえでスランバーズCEOは「でも、われわれにはこのゲームの未来に対する責任があります。R&AとUSGAはゲームを健全に守らなければならないのです。ですから、われわれは関係者の声に耳を傾けたうえで、決断を下さなければなりません。その作業を進めており、年内に発表する予定です」と答え、インタビューは結ばれています。
ローカルルールではなくジェネラルルールでの規制?
インタビューを掲載した「ゴルフダイジェスト」は、スランバーズCEOが掲げた「何もしない」を除いた2つの選択肢のうちどちらの可能性が大きいか、の判断は下していません。
しかし、他のゴルフメディアは、「ゴルフボール・ロールバック(後退)の決定は間もなくだ。それは皆に影響するかもしれない」(スポーツ・イラストレイテッド)、「年末が近づくにつれ、このスポーツ全体に及ぶゴルフボール・ロールバックが唯一の選択肢のように思われる」(CBSスポーツ)といった見出しの記事を掲載。
R&AとUSGAによる“飛ばないボール”の使用規則は、エリート競技に限定されるローカルルールではなく、ジェネラルルール――つまり、近い将来、公認球の規定が変わり、ゴルファーは皆、今より“飛ばないボール”でプレーすることになるのかもしれません。
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