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- 「シャフトは純正で十分」は飛距離を損してる!? PGAツアーと国内女子No.1のフジクラで20ヤード伸ばした一部始終
2023年も国内外ツアーで高い使用率を誇ったフジクラシャフトの人気の秘密を探るため、東京・木場にあるフジクラゴルフクラブ相談室で、e!Golfスタッフがフィッティングと人気シャフトの試打を体験しました。
最新のトラックマンを使用して細かく計測
2023年のカスタムシャフトを振り返ると、フジクラシャフトが引き続き業界をリードする存在となったことは間違いありません。PGAツアーでは「ベンタスシリーズ」、国内女子ツアーでは「スピーダーNXシリーズ」が使用率No.1を獲得。市場でも両シリーズが大きな支持を得ているのはもちろん、カーボン・スチール・ラバーの3素材を複合した新しいジャンルのアイアン用シャフト「トラヴィルシリーズ」も、7月に発売されるや5日間で1万本を超える人気シリーズになりました。
今回はフジクラシャフトの人気の秘密を探るため、東京・木場にあるフジクラゴルフクラブ相談室でフィッティングと人気シャフトでの試打を体験しました。
![フジクラのフィッティングを受けたe!GolfスタッフのT(40歳・男性)](/wp-content/uploads/2023/12/231212_fujikura_001.jpg)
フジクラのフィッティングを受けたのはe!GolfスタッフのT(40歳・男性)です。
平均スコアは100前後でドライバーの飛距離は240ヤード前後。ちなみに今使っているドライバーはテーラーメイドの「SIM(9度)」でシャフトは純正の「TENSEI SILVER TM50-S」だそうです。
今回、フィッティングを担当してくれたのはベテランフィッターの高尾光昭さん。まずは、簡単な問診からスタートしました。
スピン量はヘッドだけではなく、シャフトの影響も大きい
高尾「ドライバーの悩みは何ですか?」
T「方向性ですね。チーピンもスライスも出るので安定しません」
高尾「スポーツは何かやられていましたか?」
T「学生時代に野球をやっていました」
高尾「分かりました。では、まず今お使いのドライバーから打ってもらい、データを計測しまししょう」
データ計測にトラックマンを使用。さっそくマイドライバーで打ってもらいました。
![マイドライバーで打った際のデータ](/wp-content/uploads/2024/12/231212_fujikura_009.jpg)
高尾「トラックマンでヘッドスピードが42~43m/s出ているので、かなりスピードはありますね」
T「ありがとうございます」
高尾「ボールスピードも62~63m/sくらい出ているので悪くはありません。でも、飛距離は230~240ヤードしか飛んでいません。Tさんのヘッドスピードとボールスピードだと250ヤードは絶対に超えるはずです」
T「ラウンド中も250ヤードなんて全然届いていませんが……」
高尾「計測データを調べるとスピン量が3000回転を超えています」
T「本当だ。5球連続で3000回転を超えていて、3500回転を超えているのもありますね。昔からスピンが多かったので、スピン量が少ない『SIM』のヘッドにしたつもりだったのですが」
高尾「確かに『SIM』はロースピンタイプのヘッドです。でも、問題はシャフトです。Tさんのヘッドスピードからすると純正シャフトは柔らかすぎます。インパクトでシャフトのしなりが大きすぎたので、スピン量が増えすぎていたのです」
T「スピン量はヘッドだけではなく、シャフトの影響も大きいんですね」
高尾「もちろんです。それは打ち比べてみればすぐに分かると思います」
PGAツアーで人気の「ベンタスシリーズ」を試打
次に試したのはPGAツアーで人気の「ベンタスシリーズ」です。
![e!GolfスタッフのT(左)には先中調子となる「ベンタス レッド」が向いていると言う高尾光昭さん(右)](/wp-content/uploads/2023/12/231212_fujikura_012.jpg)
さっそく打ってもらうと、
T「いきなりスピン量が1500回転になりましたね。同じヘッドなのにスピン量が半分以下です」
高尾「それがシャフトによるスピン量の違いです。今、打ってもらったのは『ベンタス ブラック』というPGAツアーで使用率No.1のシャフトです。これは、さすがにスピン量が少なくなりすぎましたね」
「ベンタス ブラック」に続いて「ベンタス ブルー」も打ってみましたが、やはりスピン量が少なくなりすぎてしまいました。しかし、最後に打った「ベンタス レッド」は適正スピンでした。
T「最初に打った2本に比べて『レッド』はすごくやさしい。タイミングが取りやすくて、芯に当てやすかったです」
高尾「スピン量も2000回転前後になったので適正です。飛距離も260ヤード近くまで伸びましたね」
T「この飛距離はうれしい。何が違っていたんですか?」
高尾「基本的に『ベンタスシリーズ』は元調子系で、ダウンスイングでのしなり戻りが少ないのが特徴です。しかし、『ベンタス レッド』は先中調子になっているので、他の『ベンタスシリーズ』に比べるとしなってくれます。Tさんくらいのヘッドスピードにはちょうどいいかもしれません」
「ベンタスシリーズ」と言えばPGAツアーのトップ選手が使う「ブラック」や「ブルー」が有名です。しかし、アマチュアの平均的ヘッドスピードだと「レッド」の結果が一番良くなる人が多いようです。
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