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先に行くほど太くなる!? まったく新しい形状のパターグリップ「リバーステーパー」のメリットを最速チェック

2024.05.27 鶴原弘高
ギアくら グリップ ゴルフギア ゴルフプライド

ゴルフプライドがこれまでになかった形状のパターグリップ「リバーステーパー」を新発売しました。少し変わったデザインにはどんなメリットがあるのでしょうか。ゴルフライターの鶴原弘高が、いち早く試してレポートします。

グリップエンドよりも先端側が太いから“逆テーパー”

 グリップメーカーの王者ともいえるゴルフプライドが、これまでになかった形状のパターグリップを新発売しました。その名も「リバーステーパー」です。少し変わったデザインにはどんなメリットがあるのでしょうか。

ヘッド側が太い今までなかったコンセプトのパターグリップ、ゴルフプライドの「リバーステーパー」
ヘッド側が太い今までなかったコンセプトのパターグリップ、ゴルフプライドの「リバーステーパー」

 パター用のみならず、一般的なグリップはグリップエンド側が太くてヘッド側に近づくにつれて細くなっています。こういうふうに先細りになっている形状や状態を「テーパー」(英字だとtaper)と言います。

 ところが、ゴルフプライドから新登場したパターグリップは、グリップエンド側よりも先端側が太くてワイドになるようにデザインされています。通常とは太さが逆になっていることから、「リバーステーパー」(逆テーパー)というモデル名が付けられています。

「リバーステーパー」は「ラウンド」「フラット」「ピストル」の3タイプにそれぞれミディアムとラージをラインアップ
「リバーステーパー」は「ラウンド」「フラット」「ピストル」の3タイプにそれぞれミディアムとラージをラインアップ

 新製品の「リバーステーパー」には、グリップエンドが丸形に近い「ラウンド」、タマゴ型に近い「フラット」、縦に長くて背面には傾斜が付けられている「ピストル」の3モデルが用意されています。また、各モデルにはミディアムサイズとラージサイズがあります。

今回は、ミディアムサイズの3モデルをテーラーメイドのスパイダーに装着し、ライターの鶴原が各モデルを試打してみました。

“悪さ”をしがちな下側の手をソフトに握ることができる

「リバーステーパー」を初めて手に取り、素振りしてみたときの第一印象は「右手が悪さをしなさそう!」というものでした。筆者は右利きでスタンダードな握り方なので、右手がグリップの下側(ヘッドに近いほう)になります。

「リバーステーパー」はヘッドに近いほうが太くなっているので、右手はグリップに触れておく程度の力感でホールドできます。細いものを握ろうとすると、ギュッと指を縮めて力を入れがちですが、「リバーステーパー」のように太ければ、自然とソフトにグリップすることができるのです。

 パターの打ち方は人それぞれなので一概には言えませんが、右利きのゴルファーで右手がグリップの下側にくる場合、多くのパッティングのミスは器用な右手を使いすぎてしまうことに起因します。利き手は器用であるからこそ、自分の感覚を生かして繊細なタッチを出しやすい利点もあるのですが、緊張した場面では逆にインパクトでパンチが入ってしまったり、引っかけのミスを誘発する原因にもなります。

 そういう器用な右手を使いすぎることなく、ストローク中のグリップの力感を変えずに握れる「リバーステーパー」の形状は、上記のようなミスの悩みを持っているゴルファーの助けになってくれるはずです。

 ちなみに、右利きのゴルファーがクロスハンドで握った場合には左手がグリップの下側になりますが、同じように左手はグリップに軽く添えるだけでホールドできます。クロスハンドの人やクロウグリップの人でも、ヘッド側が太い「リバーステーパー」は使いやすく感じられそうです。

グリップエンド側の手の収まり具合もちょうどいい

「リバーステーパー」は先端側に比べるとグリップエンド側が細くなっています。とはいえ、グリップエンドは通常のパターグリップと同じぐらいです。いちばん細く感じるのが丸形の「ラウンド」、次にタマゴ型の「フラット」。比較的グリップエンド側にもボリュームがある「ピストル」に限っては、それほどグリップエンド側が細くなっているようには感じません。

左から「ラウンド」「フラット」「ピストル」の3タイプ
左から「ラウンド」「フラット」「ピストル」の3タイプ

 ストロークの支点に近いグリップエンド側は、ある程度はしっかりと握っておきたいものです。「リバーステーパー」の場合はグリップエンド側の小指、薬指、中指の3本でしっかりとホールドできる感覚があり、手の中でのグリップの収まり感も良くて、ストローク中にフェース面がブレづらいように思えました。

 ちなみに筆者の場合、グリップエンド側の左手に力が入りすぎたときに、インパクトでフェースをかぶせてしまう悪いクセがあります。同じような状況を「リバーステーパー」でも試してみたのですが、フェースが左を向いてしまう量がかなり軽減されました。太くなっている先端側ばかりが注目されそうですが、グリップエンド側の手の中での収まりの良さも「リバーステーパー」の長所です。

ストローク感もこれまでと大きく変わる

 ストローク時のフィーリングの話もしておきましょう。今回、筆者は3モデルのグリップをテーラーメイドの「スパイダー ツアー」2本と「スパイダー X」1本に装着しました。これらのパターには、もともとは標準仕様のスーパーストローク「ピストル GTR 1.0」(82.5グラム)が装着されていましたが、「リバーステーパー」(60グラム台前半)に交換すると、太くなっているヘッド側部分をストローク中に重く感じるようになりました。グリップ重量が軽くなったぶん、ヘッド自体が利いているようにも感じられます。

 上記はあくまでも筆者のフィーリングですが、これまで使っていたパターグリップから重さや形状が変わると、握りやすさだけでなくストローク時のフィーリングも大きく変わります。安定感が高まったという人もいるでしょうし、逆に振りづらくなったという人も出てくるでしょう。

 吉と出るか凶と出るかは、使い手であるゴルファーとの相性次第です。こればかりは装着して自分で使ってみないと分からないので難しいところですが、グリップひとつでも大きく変わるのがゴルフです。現状のパッティングに満足していないのならば、「リバーステーパー」は試してみる価値があるグリップです。

試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka

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