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- ズバリ!アマチュア男性が参考にすべき女子プロのセッティング 人気フィッターが選んだ3人とは?
アマチュア男性ゴルファーのヘッドスピードや飛距離は、女子プロに近いのでクラブ選びの参考になるといわれることがあります。今回はアマチュア男性ゴルファーが参考にすべき女子プロについて、人気フィッターの石井建嗣(いしい・たけし)さんに聞きました。
近年の女子プロはドライバーで250ヤードを超えてくる選手も珍しくない
アマチュア男性ゴルファーのヘッドスピードや飛距離は、女子プロに近いのでクラブ選びの参考になるといわれることがあります。一昔前はその考え方もまんざら間違いではなかったのですが、近年のトップクラスの女子プロは一般アマチュア男性ゴルファーよりヘッドスピードも速く、飛距離も出ます。
では、そういった女子プロのほうが重くて硬いシャフトを使用しているかといえばそういう訳でもありません。今回はアマチュア男性ゴルファーが参考にすべき女子プロを紹介しようと思います。(※ご紹介する女子プロのセッティングは最新のものと異なる可能性があります)(文/クラブフィッター・石井建嗣)

まずこのお話しをする前に、男性と女性の筋力の差を理解しておかないといけません。冒頭でも話しましたが、近年の女子プロはドライバーで250ヤードを超えてくる選手も珍しくありません。では彼女たちが一般男性よりも筋力があるかといえば、必ずしもそうとはいえません。そこはやはり男性と女性、いくら彼女たちがオフシーズンにトレーニングに励んでいるとはいえ、アマチュア男性ゴルファーの方が筋肉量は多いはずです。
ではなぜ、彼女たちはそこまで飛ばせるのか?これは効率の問題です。第一に圧倒的にミート率が良い事が挙げられるでしょう。同時に近年はスイングの解析が進んでいるので、より飛距離が出る理にかなったスイングも身に付けやすくなっています。この辺りが近年の女子プロの飛距離の秘訣となっています。
話しを戻しますが、多くの女子プロが一般アマチュア男性の使用しているアイアンシャフトより軽いシャフトを装着しています。この点は先ほど話した筋力という部分で、シャフト重量だけは必ずしも参考になるとはいえません。ここを理解してもらった上で、セッティングを参考にしたい女子プロを3名紹介します。
現代風の超スタンダードなセッティング 脇元華

まず、一般アマチュア男性にお勧めしたい現代風の超スタンダードなセッティングで目についたのが脇元華プロです。50g台のSシャフトを装着したドライバーに同じ重量帯のシャフトを装着した3Wと5W、さらに70g台のシャフトを装着した22度と26度のユーティリティーでウッド類を揃えています。
アイアンは6番からPWまで、そしてその下に3本のウェッジというアマチュア男性ゴルファーに勧めたいお手本のようなセッティングです。6番からPWまでのアイアンシャフトが80g台なので、一般男性はここだけもう少し重量を上げたらより打ちやすくなると思います。
ハードヒッター向けのセッティング 馬場咲希

次にハードヒッター向けのセッティングで参考になるのが馬場咲希プロです。60g台のSシャフトを装着した9.5度のドライバーに同じシャフトが入った3W、80g台のシャフトが入った2本のユーティリティーと、女子プロにしてはかなり重めのセッティングになっています。
アイアンは5番からPWまでで、その下に3本のウェッジが入っています。近年は5番アイアンを抜く女子プロが増えている中ではかなり“男前な”セッティングとなっています。彼女もアイアンシャフトが105グラム前後なので一般男性ゴルファーはこのウッドの流れなら、もう少し重めのシャフトを選択したほうが重量フローが良くなります。
アイアンが苦手なゴルファー向けのセッティング 菊地絵理香

最後に紹介するのが菊地絵理香プロです。彼女のセッティングはアイアンが少し打ちづらくなってきたゴルファーにとって大いに参考になります。50gのSRシャフトを装着した10度のドライバーに同重量帯のシャフトを装着した3W、5W、7W、9Wと4本のフェアウェイウッドが入っています。
アイアンは7番からPWまでで、その下に3本のウェッジが入っています。彼女の場合はアイアンシャフトが70g台と軽めなので、上記で紹介した2人と同じように一般男性ゴルファーは重量を上げた方が良いでしょう。
いかがでしたか?3人に共通している部分はPWの下に3本のウェッジが入っているという点です。近年のストロングロフトアイアンはPWのロフトも立ちぎみなので、ここはぜひ真似してもらいたい点です。
同時に男性アマチュアゴルファーは、女子プロよりアイアンのシャフト重量を上げたほうが良いというのも共通点として挙げられます。女子プロのセッティングを参考にしながら、より自分に合うシャフトを選定することがスコアアップの近道といえるでしょう。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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