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- 軟鉄鍛造に新たなカタチ!? 弾道と打感で選べるキャロウェイの新作 「X FORGED」2つの“MAX”をコースで打ってみた!
キャロウェイは卓越した打感と操作性で人気の「X FORGED」シリーズに2つのモデルを追加しました。アイアンでは珍しい「MAX」を冠した2つの新モデルはどんな性能に仕上がっているのでしょう。今回はコースで試打を行い、性能の違いをチェックしました。
打感と性能の両立にこだわった2つの新アイアン
アイアンの中で根強い人気を誇るのが「軟鉄鍛造」のモデルです。ヘッド形状や素材の工夫で飛距離性能や寛容性を高めたモデルが台頭する現在においても、軟鉄鍛造の人気は衰え知らずで、昨年発売されたキャロウェイの「X FORGED」も一時欠品するほどでした。軟鉄鍛造のアイアンはフィーリングの良さが特徴の一つで、フェースの芯でボールをとらえた時の心地良い打感は他にはない魅力があります。

過去の軟鉄鍛造のアイアンは、フィーリング的には優れていても、飛距離性能や寛容性ではテクノロジーを重視した鋳造(金型に溶かした金属を流し込んで成型する製造方法)のモデルに劣る傾向がありました。そんな中でキャロウェイが6月18日にリリースした「X FORGED MAX」と「X FORGED MAX STAR」は軟鉄鍛造にこだわりながら、極限まで性能を高めることを目指した意欲作になっています。
まず「X FORGED MAX」は一見すると軟鉄鍛造のシンプルなキャビティーアイアンですが、バックフェース下部のトゥとヒール側に2つのポケットが付けられています。ヘッドの中央に厚みを持たせることで軟鉄鍛造ならではのソフトな打感を追求しつつ、周辺に重量を配分することで芯を広げ、ミスヒットへの強さを出しています。また、ブレードも厚めに仕上げられており、深めの重心設計でボールを高く打ち出しやすくなりました。
一方、「X FORGED MAX STAR」はバックフェースの大きなポケットが特徴のモデルになっています。鍛造製法では金型をプレス機にセットし、金属に圧をかけることでヘッドを成型していくため、複雑な形状や大きなポケットを作ることは不可能とされていました。しかし、「X FORGED MAX STAR」は鍛造で仕上げた2つのパーツを組み合わせる独自の構造を取ることで、軟鉄鍛造のポケットキャビティーという今までにないアイアンが完成しました。フェースを薄く仕上げることで反発力と寛容性を高め、重心をさらに深くすることでシリーズ史上、最も高い弾道を実現しています。
まさに軟鉄鍛造の常識を変えるかもしれない2つのアイアンですが、コースで実際にどんな性能を発揮するのでしょう。今回は筆者(ゴルフライター・田辺直喜)がコースで「X FORGED MAX」と「X FORGED MAX STAR」を打って、性能をチェックしました。
強いはじきで圧倒的に高弾道なのは「X FORGED MAX STAR」
最初に「X FORGED MAX」と「X FORGED MAX STAR」の顔(ヘッド形状)の違いをチェックしました。

「X FORGED MAX」はスタンダードモデルに近いフェース長のコンパクトな顔で、ブレードにしっかり厚みを付けているのが特徴的でした。一般的な軟鉄鍛造のアスリートモデルだとシャープで難しいと感じる人でも、安心して構えられる顔になっています。ネックはほんの少しグースで、ボールを包み込むように打つイメージが湧きます。
一方で、「X FORGED MAX STAR」の顔はよりヘッドサイズが大きく、ブレードも厚くなっています。アベレージゴルファー向けのやさしいモデルに近い形状ですが、ボテッとした印象はありません。フェースが大きく見える分、しっかりボールに当たってくれる安心感があります。
コースでの試打をスタートし、大きな違いを感じたのは「打感」です。
よりソフトでフェースに乗るような感触の「X FORGED MAX」に対し、「X FORGED MAX STAR」はボールのはじき感が強くなっていました。ボールにコンタクトした瞬間は軟鉄鍛造らしいソフトさがありつつ、そこから大きくフェースがたわんでボールをはじいてくれます。下の番手ほどソフトな打感で、ロングアイアンになるほどはじきの強さが増す印象でした。軟鉄鍛造らしい打感にこだわるなら「X FORGED MAX」、飛びにこだわるなら「X FORGED MAX STAR」を選ぶといいでしょう。
弾道の高さにもモデルごとの違いが出ていました。今回2つのモデルのロフト設定は「X FORGED MAX」が7番で32度、「X FORGED MAX STAR」が30度となっています。同じ番手であれば、ロフトの寝ている「X FORGED MAX」の方が高さが出そうですが、実際に同じパー3で打ち比べてみると、明らかに最高到達点が高いのは「X FORGED MAX STAR」でした。
今回はピンまで約145ヤードのティーイングエリアからそれぞれの9番アイアンでショットしてみましたが、着弾地点はピン手前のほぼ同じ距離になっていました。「X FORGED MAX」はロフトが寝ていますが、弾道に適度な強さがあり、「X FORGED MAX STAR」はロフトが立っていますが、深重心とはじきの強さがボールの高さにつながって、止まる球が打ちやすくなっています。
まとめると、2つのアイアンは飛ぶ距離だけを考えたら、ほぼ同等です。ただし、使い勝手や弾道に違いがあるので、相性のいいゴルファーは変わってくるといえます。「X FORGED MAX」は軟鉄鍛造らしさをしっかり残しつつも、飛距離性能と寛容性が適度にプラスされています。従来の軟鉄鍛造アイアンに難しさを感じる人にピッタリでしょう。ソールが厚めで抜けもいいので、ダフリなどのミスを抑えながら、ボールを操作できます。
一方、「X FORGED MAX STAR」は飛び系や寛容性を重視したモデルを使っている人が軟鉄鍛造の良さを知るのに最適なモデルになっています。より大きめのヘッドで寛容性が高く、テクノロジー重視のモデルに近い性能がありつつ、打感や打音の良さが備わっています。ただし、高く真っすぐな弾道をオートマチックに打てるモデルですので、フェードやドローなど、ボールを打ち分けたい人にはやや不向き。操作性を重視して軟鉄鍛造を選んでいるなら、「X FORGED MAX」を選ぶといいでしょう。
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