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- “リシャフト未経験”の疑問をクラフトマンに聞いた! 抜いたシャフトは再利用できる? “接着して30分”で打てるって本当!?
自身のスキルの変化に合わせ、シャフトを新しいものに交換するゴルファーも多いですが、今まで使っていたシャフトがどのように処理されるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。抜いたシャフトはどうなるのでしょうか。
スチールであれば再利用は可能
フレックスや重さ、トルクなどを自身のスキルの変化に合わせるべく、シャフトを新しいものに交換するゴルファーも多くいます。
その際は今まで使っていたシャフトはお店が引き取って処分するのか、それとも自分が持ち帰って再利用できるのか、疑問に思ったことがある人もいるかもしれません。
では、交換した後のシャフトはどうなるのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「クラブのシャフトとヘッドは、簡単に抜けてしまうのを防ぐためにとても強力な接着剤でつなげられています。そこで、工房などでは『ヒートガン』と呼ばれる高熱を発する機材を使って接着剤を溶かしていくのですが、できるだけ接続部分にピンポイントで当ててシャフトが高温になる範囲が広がらないよう、多くのクラフトマンや店員は細心の注意を払っています」
「しかし、カーボンシャフトの場合は熱によって劣化していたり、表面にヒビが入っていたりする可能性があるため、安全面を考慮すると再利用はオススメできないからです。メーカーでも特にカーボンシャフトの再利用は推奨できないと明記されているケースが多いです」

「一方、スチールシャフトの場合は高温にも耐えられる金属を主原料としているので、無理に取り外そうとしなければ再び使うことができます。しかし、素材の種類に関わらず、どうしても再利用することが不可能と判断されたシャフトは、お店側で引き取って細かく裁断したうえで、『燃えないゴミ』または『金属ゴミ』として処分します」
なお、カーボンシャフトは金属ではなく可燃性の炭素を主原料としているので、自治体によっては「燃えるゴミ」として出せるところもあります。
リシャフトしたクラブは最短で30分ほど時間を置けば、再び使えるようになると言います。かつて使われていた接着剤は、固まり切るまでに少なくとも1日を要しただけでなく、耐久性もさほど強くありませんでした。そのうえ、接着範囲を5~6センチほど確保したとしても、スイング中にヘッドが抜ける事故がしばしば起きていたようです。
ところが、関氏によると現在主流となっているアクリル系の接着剤は速硬化性や耐久性が非常に優れ、接着範囲が2.5センチしかなくても以前と比べて圧倒的に抜けにくくなっているそうです。
シャフト交換に用いる器具も変化が
シャフト交換に当たっては、「ヒートガン」という機材が欠かせないようですが、あまりなじみがない人も多いでしょう。一体どのようなものなのでしょうか。
「名前だけ聞くと、なんだか大掛かりな装置のようにも感じられるかもしれません。性能が良いものだと500度以上の熱まで出せる製品もありますが、実際はドライヤーに似た形状をしていて、クラブのシャフト交換だけでなくDIYなど様々な場面で使われ、自分が持っているものは2万円程度で購入しました」
「以前は、ガスバーナーで接着剤を溶かす工房も多かったのですが、熱のかけ方が難しく、あまり経験を積んでいない人がやるとシャフトだけでなくヘッドのネック部分の塗装が焦げてしまったり、さらに熱しすぎると気泡が発生してしまったりすることも珍しくありませんでした」
「ただ、現在は接着剤にピンポイントで熱を伝えられるとともに温度調整も自由に行え、コントロールがしやすいヒートガンを使用するところがほとんどです。職人の腕前に左右されるリスクが減っているため、シャフト交換のクオリティーは安定したものとなっており、また抜いたシャフトの再利用の可能性も広がったといえるでしょう」
シャフトを交換している様子をしっかり見たことがある人は、そう多くないかもしれません。しかし、クラフトマンや用品店のスタッフはクラブへのダメージを最小限に留められるよう、日々最善を尽くして作業に当たっているのです。
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