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- バックライン無しが主流に? “カチャカチャ”ドライバー時代の最新グリップ交換事情
グリップはスイングに直結する重要パーツ。重量や素材、太さの違いに加え、可変式ドライバー普及の影響でバックライン無しが主流に。近年のグリップ交換事情と選び方のポイントを解説。
グリップ交換でまず押さえたい「重量」と「素材」
グリップは、ゴルファーの体とクラブが唯一触れる重要なパーツです。グリップがつるつるになっていたり、傷んでいたりすると、ショット時に滑るだけでなく、無意識のうちに余計な力が入り、スイング全体に悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、近年のグリップ交換事情について解説します。(文/クラブフィッター・石井建嗣)

グリップ交換の目安は、基本的に1年に1回。ただし、単純に交換すればよいわけではなく、いくつか注意点があります。
中でも最も重要なのが重量です。グリップにも重さがあり、元々装着されていたグリップと大きく異なる重量のものを入れると、クラブバランスが変わってしまいます。その結果、違和感が出たり、うまく打てなくなったりすることがあります。
一般的なメンズクラブのグリップは50グラム前後が主流ですが、シニア用やレディースクラブでは30グラム以下の軽量グリップが使われているケースもあります。たとえば、30グラム以下のグリップが装着されているレディースクラブに、一般的な50グラムのグリップを入れてしまうと、ヘッドバランスが軽くなり、ヘッドの位置を感じにくくなることがあります。元々のグリップと極端に重量が異なるものへの交換は避けたほうがよいでしょう。
素材にも違いがあります。以前はゴム素材のラバーと、糸が織り込まれたコードの2種類が主流でしたが、近年では樹脂系素材のエラストマーを使用したグリップも増えています。
握り心地の柔らかさは一般的に「ラバー → エラストマー → コード」の順。一方で、雨や汗に濡れた際の滑りにくさは「コード → エラストマー → ラバー」となります。近年は柔らかいグリップを好むゴルファーが増えていますが、使用環境によってはコードグリップも有力な選択肢です。
太さの選び方とテーパーレスグリップの効果
グリップの太さにも注意が必要です。一般的に、太いグリップは重く、細いグリップは軽い傾向があるため、太さを変える場合は重量とのバランスも確認しなければなりません。
グリップ自体の太さを変えなくても、下巻きテープの枚数を増やすことで調整することは可能です。太めのグリップが好みの場合は、工房で相談するか、自分の感覚に合う太さを探してみるのもよいでしょう。
また近年は、左手部分と右手部分の太さがほとんど変わらない、いわゆるテーパーレスグリップも登場しています。利き手が強く、引っかけのミスが多いゴルファーには、こうしたグリップが合うケースもあります。
バックライン無しが主流になった理由
最後に、バックラインの有無についてです。バックラインとは、グリップ裏側にある線状の突起で、握ったときに指が自然と引っかかり、毎回同じ向きで握りやすくなるメリットがあります。
しかし近年は、このバックラインを避けるゴルファーが増えています。その大きな理由が、可変式スリーブ(いわゆる「カチャカチャ」)付きドライバーの普及です。多くのモデルでは、スリーブを回すとシャフトが回転し、それに伴ってグリップの向きも変わってしまいます。そのため、バックライン無しのグリップが選ばれるケースが増えました。
さらに、工房に行かずにセルフでグリップ交換を行うゴルファーが増えていることも背景の一つです。バックライン無しのグリップは向きを気にせず装着できるため、作業が簡単という利点もあります。
グリップはクラブの中でも比較的交換しやすいパーツです。重量、素材、太さ、そしてバックラインの有無といったポイントを意識しながら、自分に合った一本を見つけてみてください。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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