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- プロの真似して大失敗… カスタムシャフトで損する人の典型パターン フィッターが明かす残酷な現実
高性能なはずのカスタムシャフトも、合わなければ純正以下の結果に。見栄や憧れ、オーバースペック選択が招く典型的な失敗例と、フィッター視点での正しい選び方を解説する。
シャフトは“飾り”ではなく、弾道を決めるエンジンの一部
ゴルフクラブのシャフトは大きく「純正シャフト」と「カスタムシャフト」の2種類に分けられます。多くのゴルファーはメーカー純正シャフトが装着されたクラブをそのまま購入しますが、こだわりのあるゴルファーは、自分に合ったカスタムシャフトを選ぶことでクラブ性能を最大限に引き出そうとします。一方で、見た目の格好よさや憧れだけを理由にカスタムシャフトを選んでいるケースも見受けられます。ここでは純正シャフトとカスタムシャフトの違いを整理します。(文/クラブフィッター・石井建嗣)
まず純正シャフトは、いわゆる「吊るし」と呼ばれるもので、多くのゴルファーが扱いやすいよう設計されています。購入者の母数が最も多いため、クセが少なく、平均的に打ちやすい特性に仕上げられています。イメージとしては「多くの人が70~80点を出せる設計」です。カスタムシャフトに比べると軽量で軟らかめのモデルが多いのも特徴です。自分のパワーを上げるのは難しくても、出力を抑えることは可能であるため、ハードヒッターでもスイングをコントロールすれば扱えるケースが多く、結果として幅広い層にマッチします。

一方のカスタムシャフトは、シャフトメーカーが開発した高性能モデルで、特性の違いが明確です。重量、フレックス、調子などが細かく分かれており、適切に選べば純正以上のパフォーマンスを発揮できます。先の例でいえば「100点に近づける可能性があるシャフト」です。ただし、自分に合わないモデルを選べば、純正以下の結果になるリスクもあります。
カスタムシャフトを使うゴルファーには大きく2つの傾向があります。1つは、自分のスイング特性を理解し、目的を持って適合モデルを選んでいるタイプ。主に上級者に多く、シャフトの性能を結果につなげています。もう1つは、見栄や憧れが主な動機のタイプです。周囲が使っている、プロが使っている、といった理由で選ぶケースで、この場合はシャフト本来の性能を引き出せないことが少なくありません。
さらに見られるのが、オーバースペックの選択です。5Sや6Sといった表記に引っ張られがちですが、カスタムシャフトは純正より半フレックスから1フレックス程度硬めに感じるモデルも多く、純正Sが振れるからと同じ感覚で選ぶと「硬い・重い」になりやすい。選択肢が多い分、スペックミスの影響も大きくなります。
もちろん、見た目や所有感でクラブを選ぶこと自体はゴルフの楽しみの一部です。ただ「何となく格好いいから」で選んでいる場合は、一度専門店でフィッティングを受け、自分に本当に合うモデルを確認することを推奨します。シャフトは“飾り”ではなく、弾道を決めるエンジンの一部だからです。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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