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採用メーカーが増えている「S15C」素材はホントにいいの!? 本間ゴルフ「Vxアイアン」をQP試打でチェック
本間ゴルフの「T//WORLD Vx アイアン」は、“最柔にして、極飛”をコンセプトに掲げるT//WORLDアイアンシリーズの中核モデルです。高純度軟鉄S15Cを採用し、柔らかな打感と初速・スピン性能の両立を追求。さらにヘッド別バウンス設計や、日本シャフトと共同開発した専用シャフト「N.S.PRO MODUS3 for T//WORLD RED」を採用。シャープな見た目、安定した飛距離、適正な打ち出し角を狙った王道キャビティを、QPこと関雅史プロ詳しく解説します。
バンス設計とソール形状で芝からの抜けがいい
ソールの抜けも好印象でした。メーカー資料では、ヘッドごとに最適化したバンス設計を採用し、リーディングエッジの刺さりを抑えながら、抜けのよさとスイートスポットで捉える再現性を両立すると説明されています。

実際に少し打ち込むように打ってみても、リーディングエッジが刺さる感じは少なく、うまくソールが抜けてくれます。マットの上でもその傾向は感じましたが、これは芝の上で打つとさらに違いが出そうです。
4番から8番にタングステンウェイトを内蔵していて、直進性アップと低重心化による高弾道ショットも狙っています。ただ、球がただ高く上がるだけのアイアンではありません。打ち出しは適正で、スピンも入る。だからグリーンを狙うアイアンとしての実用性が高いんです。
フォージドアイアンらしい距離感の出しやすさがありながら、少しミスをしても助けてくれる。そういう意味では、ただの“やさしいアイアン”ではなく、プレーヤーに距離感や操作の感覚を教えてくれるアイアンでもあります。
専用MODUS REDは振りやすく球を上げやすい
このアイアンには、日本シャフトと共同開発した「N.S.PRO MODUS3 for T//WORLD RED」が標準装着されています。重量はSで106.5グラム、キックポイントは中調子。設計イメージとしては「MODUS3 TOUR 130を軽量化」したものとされています。
このシャフトもかなりいいです。MODUS 130系というと、もともとボールが上がりやすい特性がありますが、少し重さがあります。それを105グラム台まで軽くして、振りやすさを出している。
先端部に少ししなり感があって、ボールを上げやすい一方で、中間がダレないので当たり負けしにくい。結果として、振りやすさと安定感のバランスがいいんです。

特にこのアイアンのような“アスリート寄りだけど、少しやさしさも欲しい”アイアンには、このシャフトの組み合わせがかなり合っています。ヘッドが持っている直進性や球の上がりやすさを、シャフト側でもうまく補っている印象です。
価格は標準スチールの5本セットで14万8500円(税込み)。性能と仕上がりを考えると、コストパフォーマンスも悪くありません。
総合的に見ると、このアイアンは「まだTOUR Vほどシビアなものは必要ない。でも、打感や顔には妥協したくない」という人にぴったりです。アスリート志向の中級者、これから上達したいゴルファー、そして昔から本間ゴルフのきれいな顔が好きな人に、ぜひ試してほしいアイアンです。
撮影協力:ゴルフフィールズ(東京都北区)
試打した人 関雅史(せき・まさし)/通称「QP」
1974年生まれ、東京都出身。クラブ設計理論やスイングメカニズムに精通し、試打インプレッションの名手として数多くのゴルフ専門媒体で活躍。プロフィッターとしての経験も豊富で、アマチュアからプロまで幅広いプレーヤーのクラブ選びをサポートしてきた。特に、クラブの性能を“打ちながら分解する”ように解説するスタイルに定評があり、最新クラブのインプレッションでは国内屈指の信頼を集めている。YouTubeチャンネル「QPのゴルフな日常」でも分かりやすい解説が人気。
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