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- 「魔法にかけられたみたい」 松井稼頭央の「打点」がミズノのフィッティングで大幅変化!
同じモデルのクラブであっても、シャフトやライ角が変わるだけで性能は大きく変わります。今回は、元メジャーリーガーの松井稼頭央さんがミズノのアイアンフィッティングを体験。データ分析と試打を繰り返しながら、自身に最適なアイアンを見つけるまでの過程を取材しました。
「ミズノのアイアンは憧れだった」と話す松井さん
日米通算2705安打を誇る元メジャーリーガーの松井稼頭央さんは、本格的にゴルフを始めてわずか7年ながら、ベストスコア80という腕前です。
PL学園高校の後輩にあたる上重聡さんと石橋勇一郎さんにフィッティングを勧められ、ミズノの直営店「MIZUNO TOKYO」(東京都千代田区)を訪れた松井さん。以前の記事で紹介したドライバーに続き、アイアンのフィッティングも受けることになりました。

マッスルバックアイアンが好きな松井さんですが、これまでミズノのアイアンはほとんど使ったことがなかったそうです。
「ミズノのアイアンは憧れですし、キャディーバッグに入っていたらカッコイイと思いますけど、まだ自分には早いかなと思っていました。ただ、今回はドライバーのフィッティングをしてもらったので、せっかくならアイアンも見てもらいたいと思ってお願いしました」(松井さん)
「SET OPTIMIZER」で自分のスイングをデータ化
フィッティングを担当してくれたのは、ミズノのマスターフィッター・平井誠一さんです。さっそくフィッティングが始まりました。簡単な問診をしたあとに、地面から手首までの距離を計測します。
「地面と手首の距離によってクラブの長さ、ライ角が変わることがあります。もちろん最終的には試打をして決めますが、目安としては地面と手首の距離が長いタイプの人には、シャフトを長くしたり、ライ角をフラットにすることがあります」
「逆に地面との距離が短い人はシャフトを短くしてライ角を調整する場合もあります。ちなみに松井さんの手首の高さは標準くらいでした」(平井さん)

次に行うのがミズノが開発した「SET OPTIMIZER」を使ったスイング診断です。3球打っただけで、一人一人のスイングタイプをDNAのように判別。計測項目はヘッドスピード、スイングテンポなど10項目です。
松井さんはまずこのシステムに驚いていました。
「ゴルフって感覚的なものが大きいのかなと思っていたのですが、今はこんなにデータ化されているんですね。すごくワクワクしますけど、自分のスイングが丸裸になりそうなのがちょっと怖いですね(笑)」
さっそく松井さんには「SET OPTIMIZER」を装着して打ってもらいました。
「3球で十分にスイング傾向が分かりました。まずシャフトの使い方として、しなり量が大きいタイプです。一般男性が『5』なのに対して松井さんは『6』。しなりが大きいので、少し硬いシャフトの方が安定するでしょう」
「インパクト時のトゥダウン、前反り角はやや小さめです。一番特徴的だったのはしなり係数です。一般ゴルファーの平均は『4〜5』ですが、松井さんは『2』。インパクトまで手首をリリースしないでタメをしっかりキープするスイングです」(平井さん)
「SET OPTIMIZER」はスイングを分析するだけでなく、推奨シャフトとヘッドを複数提示してくれます。松井さんの推奨シャフトは重量系のスチールシャフトで、ヘッドはマッスルバックやハーフキャビティータイプでした。
松井さんの打点はトゥ側に寄っていた
続いては専用ボードを使ったライ角診断です。フェースとソールに打点、ソール痕がつくシールを貼り、硬いボードの上でボールを打ちました。松井さんの場合、ソール痕はほぼセンターでしたが、問題はフェースの打点。センターから大きく外れて、3センチ以上もトゥ側に当たっていました。

「すごいところに当たっている… こんなに先で打っているってことですよね。もう1球いいですか!?」(松井さん)
2球目、3球目の結果もすべてトゥ側。自分のアイアンで打ち直してもやっぱりトゥ側でした。
「今までシールとか貼ったことがなかったので、自分の打点がよくわからなかったのですが、こんなにトゥ側だったんですね。これ直せますか?」(松井さん)
「たしかにトゥ側ですけど、打点が安定しています。フィッティングのストーリーとしては、安定した打点がセンターに近くなるようにしたいですね」(平井さん)
シャフトを変えたことで打点が大幅に変化
ここから試打によるフィッティングがスタート。ヘッドは推奨1番手の「Mizuno Pro S-1」(※以下「S-1」)、1本目のシャフトはダイナミックゴールドHT(S200)。松井さんはもともと、他メーカーの純正ダイナミックゴールド(S200)を使っていました。1球目、2球目ともナイスショット。打点はボール半個分ほどフェースセンターに近づきました。

「ちょっとセンター付近になっただけで飛距離も高さも全然違うし、打感が気持ちいいですね。僕が使っていたシャフトとは何が違うんですか?」(松井さん)
「スペックは同じS200なのですが、松井さんがお使いになっていたメーカー純正タイプのダイナミックゴールドは少しやわらかめです。セットオプティマイザーの結果からも松井さんはやや硬めのシャフトが良かったので、打点位置がセンター寄りになったと思います」(平井さん)
続いて試したのは推奨1位のシャフト「ダイナミックゴールドHT(X100)」。松井さんの打点は1球目から芯を捉えた位置になりました。
「全然違う! これはすごく気持ちいい。ミズノの打感すごいですね。ただやわらかいだけではなくてフェースに吸いついてくれる気持ち良さがあります」(松井さん)
「インパクトが明らかに分厚くなりましたね。シャフトはこれが良いかなと思います」(平井さん)
ミズノのアイアンはコンボセットも選択肢
この結果から7番〜PWのヘッドは「S-1」、シャフトは「ダイナミックゴールドHT(X100)」に決まりました。しかしアイアンセット全体については、松井さんにはまだ悩みがありました。
「僕はウッド系が苦手で、できればアイアンを5番までは入れたい。でも5番を『S-1』にするのはかなり難しいかなと思っています。今使っているのも、5番だけはマッスルバックではなくて大型ヘッドのユーティリティー代わりのアイアンです」(松井さん)

ミズノのフィッティングではコンボセットにする人も増えているそうです。平井さんがコンボセットの候補として提案したのが「Mizuno Pro M-13」(※以下「M-13」)です。
「これは楽ですね。やさしくて飛ぶ。5番アイアンで200ヤードを打ちたいと思っていたのですが、ちょうど200ヤードくらい飛びました」(松井さん)
もう一つ試したのが中空設計の「Mizuno Pro M-15」(※以下「M-15」)です。
「この前、一緒にラウンドした上重(PL学園の後輩)が使っていたやつですね。めちゃくちゃ良い球打ってました。これはさらに簡単! でも、ちょっと飛びすぎるというか、はじき感がすごい」(松井さん)
じっくりと打ち比べて、松井さんが最終的にコンボセットとして選んだのは「M-13」でした。
「たしかに『M-15』はやさしいけど、『M-13』の5番、6番でも十分やさしいし、ボールをコントロールしやすい。どちらかと言えば、僕はアイアンで左へのミスが出やすいので、『M-13』の方がそのミスは少ない気がしました」(松井さん)
アイアンフィッティングを終えた感想を松井さんに聞きました。
「まず、自分の打点がこんなにトゥ側にあるとは思っていませんでした。それがシャフトのスペックを変えるだけで、どんどんセンター付近になっていくのがうれしかったです。魔法にかけられたみたい」
「同じダイナミックゴールドで重さもほとんど同じなのにS200とX100でも振り感が全然違う。これはフィッティングをしてみないとわからなかったです」(松井さん)
今回のフィッティングでは、シャフトのフレックスを見直すだけで打点が大きく改善しました。自分では気付きにくい課題をデータで可視化できることも、フィッティングの大きなメリットといえそうです。
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