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- ドライバー「3機種」を打ち比べ!ど真ん中の「ノーマルモデル」はゴルフメーカーごとに全然違う?
昨今のドライバーは、同じ製品名を掲げつつ特性の違う複数のヘッドをラインナップしているものが増えています。そして同じ「ノーマル」を謳うモデルでも、メーカーごとにその特性は異なります。そこで、タイトリスト「TSR3」、PING「G430 MAX」、PRGR「RS」を打ち比べてみました。
同じシリーズで特性の違う3モデルを用意するケースが増えている?
ドライバーの「飛ばし」は、ゴルフの醍醐味のひとつでしょう。「少しでも遠くに飛ばしたい」とは、すべてのゴルファーが抱く願望ではないでしょうか。
飛距離アップを実現する最も簡単な方法は、より高性能なドライバーを手に入れることです。ゴルフメーカー各社は熾烈な開発競争を行い、毎年のように魅力的な新製品を世に送り出しています。もし数年、ドライバーを買い替えていないのなら、新しいギアによるゴルフのレベルアップを考えてみても良いかもしれません。
とはいえ、新製品の数はあまりに多く、どのドライバーを選べばいいのか分からないと悩むゴルファーがほとんどでしょう。実際、同じシリーズであっても特性の違う複数のドライバーをラインナップしているゴルフメーカーは多いものです。
この「同じシリーズで出されているドライバー」は一般的に「兄弟モデル」などと呼ばれ、3種類ある場合は「3兄弟」などと表現されます。おおむねどのブランド、シリーズでも、汎用性が高く、幅広いゴルファーにマッチする「ノーマルモデル」を中心に、スピンを抑えることで強い弾道で飛ばせる「LS(ロースピン)モデル」と、つかまりを高めた「D(ドロー)モデル」をラインナップしていることが多いです。
しかし、ゴルフメーカーやシリーズによって対象とするゴルファー層に違いがあるため、あるゴルフメーカーの「ノーマルモデル」はやさしいけど、別のゴルフメーカーではハード……といったことは少なくありません。
実際、どれほどの違いがあるのでしょうか。2022年の売れ筋モデルである、タイトリスト「TSR」、PING「G430」、PRGR「RS JUST」の3つのシリーズについて、「ノーマルモデル」、「ロースピンモデル」、「ドローモデル」と、ヘッドタイプ別に試打比較を行いました。
テスターを務めたのは、メーカー向けのPRコンサルタントを行うIRONSHELL代表の甲斐哲平氏です。シングルハンデの腕前と、大手シャフトメーカー勤務時代に培った確かなクラブ知識を基に、試打をしてヘッドごとの性能を分析してもらいました。
今回は、「ノーマルモデル」について解説していきます。
タイトリスト「TSR3」は他社なら「ロースピンモデル」
まずは、タイトリストの「TSR」シリーズです。3兄弟の中で真ん中にあたる「TSR3 ドライバー」を試打しました。
「『ノーマルモデル』というと、オートマチックに安定して真っすぐなボールを打てるものが多いのですが、『TSR3』は少し違いますね。芯の広さなど、ミスヒットへの強さはしっかりありつつ、いわゆる洋梨型の形状で、ボールを操る感覚が強いヘッドです。スイングで球筋を作っていきたい上級者に好まれるモデルで、他のメーカーであればロースピンモデルになっていてもおかしくない性能ですね」(甲斐氏)
実際に、「TSR3」はPGAツアーの男子プロに使用者の多いヘッドで、やさしい「ノーマルモデル」と呼ぶには少々ハードな仕様になっています。やさしさよりも、構えた時の顔の良さや打感、打音に価値を見出すゴルファーにおすすめのモデルといえるでしょう。
「弾道計測器『トラックマン』を使った計測では、クラブスピード46.8m/sに対して、ボール初速68.7m/s、打ち出し角12.4度、スピン量が2545rpmで、ランを含めたトータル飛距離が281.5ヤードという結果でした。ボールはやや右に曲がるフェード。フェースの反発性能が高く、スピンもやや少なくなりますから、パワーのあるゴルファーが最大飛距離を伸ばせるドライバーになっています」(甲斐氏)
「ノーマルモデル」の中では少しハードな「TSR3」ですが、ヘッド後方の可変ウェイトを動かすことで、自分に合わせたチューニングをすることも可能になっています。例えば、打点がヒール寄りにあたることが多ければ、ウェイトもヒール寄りに動かしてあげると、ボール初速が落ちにくくなるようです。
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