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- ドライバーを使ってパッティングすれば“ヘッドアップ”が克服できる!? 正しい「目線」が身につく練習法とは?
ゴルフレッスンの世界では、昔からヘッドアップは厳禁といわれています。インパクトの前に目標に対して顔を向けることにより、正確にボールをヒットできず、ミスショットの原因となるからです。そこで今回はヘッドアップしないための方法を紹介します。
ヘッドの動きに視線を奪われないように注意
物を見る視線と体の中心にある重心位置には密接な関係があります。例えば、直立した姿勢から左サイドを見た場合、体の重心位置も左に動きます。
バイクや自転車を運転していて左カーブを迎えた際、意識的にハンドルを操作していないのに、左カーブに沿って車体が動くのは、目線を車体の先に置いているからです。それにつられて体の重心位置も動くため、車体は左に曲がります。スキーでも同じことがいえます。
ある意味、視線を利用することでスムーズな重心移動を行っているわけですが、ゴルフではその関係は望ましくありません。
なぜなら、左サイドを見ることで、体が開いてしまい、正確なインパクトを迎えることができないからです。したがって、インパクト前に視線を左に向けるヘッドアップは修正するべきでしょう。
そもそもなぜアベレージゴルファーはヘッドアップをするのでしょうか。これは動くものに対して目線で追いかけてしまう人間の本能に由来します。ゴルフの場合、ボールは動いていませんが、クラブは動いています。ダウンスイングからインパクトにかけてヘッドが視界に入ってきたことで、それを追いかけてしまうのです。
ただ、その本能に逆らう方法はあります。実際、トンカチでクギを打つ動作を思い浮かべてください。クギは動かずトンカチは動きますが、目線はクギにあるはずです。正確にクギの頭を打ちたい気持ちが強いからですが、これと同じようにボールに対して、ヘッドがどのように入っていくのかを見ることに意識を集中するとヘッドアップは防げます。
パッティングのヘッドアップから修正する
どうしてもヘッドアップする人は、自分が打つボールの周りにショートティーをばらまいてみましょう。その状態でボールを実際に打ってみると分かりますが、ヘッドアップせずにスイングしているはずです。
なぜなら、ボールだけをクリーンに打ちたいので、ヘッドの入りをしっかり見ようとするからです。
ボールを中心にショートティーを右斜め上、下、左斜め上、下に置いてもいいでしょう。ヘッドがインパクト前後で真っすぐ動けば、ヘッドはショートティーに当たりません。それを見ようとするので、やはりヘッドアップを抑えること可能です。
基本的にドライバーショットでヘッドアップしている人は、パッティングでもヘッドアップしていると考えましょう。したがって、パッティングでヘッドの入りを見る練習は効果的です。ここでヘッドアップをしないクセをつけるべきです。
さらにドライバーを使った2~3メートルのパッティング練習の方が、ヘッドの入りを見るイメージを出しやすいので、ぜひ試してください。
取材協力・Futako Golf Club(東京都)
【指導】森山錬(もりやま・れん)
1996年生まれ。レッスンは3カ月先まで埋まっている大人気プロ。平均飛距離300ヤード以上のドライバーショットを放つ。「Futako Golf Club」主宰。Instagram(@rengolf_54)で配信中の動画も大きな話題を呼んでいる。著書に「ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる(日本文芸社)」。公式ラインアカウント(lin.ee/dy4adIq)。
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