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- 諸悪の根源“ヘッドアップ”はボールの見方で防げる!? 弾道も変わる目の使い方
「ボールをよく見て」というアドバイスは、半分は正解で、半分は間違いかも。本番で結果を出すには、ボールに意識を集中しすぎず、インパクトを“線”でイメージすることが重要と言えそうです。
ボールをぼんやりと見ながらインパクトを“線”でイメージ
ゴルフを始めたばかりの頃は「ボールをよく見て」とアドバイスされたことがあるはずです。それ自体は間違っていないのですが、ただ単純にボールを見続ければ良いというわけでもありません。むしろ見続けようとすると、頭が突っ込んだり、体のスムーズな動きを妨げたりといった弊害も生まれてしまいます。
実際、プロや上級者であれば、ボールをそれほど見なくてもうまく打つことができます。その一方、ボールを見ること自体には、アドレスや軸を安定させたり、頭の動きを抑えたりといったメリットがあります。
では、ゴルフにおける「ボールの見方」は、どのようにするのがベターなのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。

「結論からいえば、ボールは凝視するのではなく、周辺視野を使ってぼんやりと見るぐらいで十分です。言い方を変えると、ボールに意識を集中しすぎず、インパクトを“点”ではなく“線”でイメージすることが重要です。クラブヘッドがボールの手前から入り、ボールをとらえ、フォローへ抜けていく“軌道全体”をイメージするのです」
「そうすれば、体の動きやスイングの流れが止まりにくくなり、インパクトを終点にしてしまうこともありません。結果としてスイング軌道も安定し、ナイスショットが増えるだけでなく、大きなミスショットも減っていきます」
「また、インパクト前後も無理にボールを見続けようとするのではなく、ボールの方向へ“目線を残す”意識を持つだけで、ヘッドアップも抑制できるはずです」
「ビギナーの方にはなかなか難しいかもしれませんが、ボールに当てよう当てようとするのではなく、スイングの途中にボールがあるという意識を持つことが上達への近道になるのです」
本番で“別人”になってしまう人はボールを見すぎている!?
一方、使うクラブやシチュエーションによっては、ボールのある部分に視線を向けることもあるようです。小松氏は次のように話します。
「ドライバーではボールの“右側”を見るとアッパーブローに、アイアンでは“左側”を見ればダウンブローに打ちやすくなります」
「また、ドローボールを打ちたい時はボールの“右手前”を、フェードボールを打ちたい時は“左手前”を見れば、スイング軌道をイメージしやすくなります」
「とはいえ、その部分を重点的に見るのは、ヘッドを合わせる時だけです。スイング時はボールに意識を傾けすぎず、あくまでも“軌道全体”をイメージしながら、スムーズに体を動かしていくことが重要です」
「実際、筆者自身もボールを凝視して目に力が入ると、体にも“力み”が伝染してしまう感覚があります。そのため、力が入りがちな大事なショットの場面でこそ、上半身に加え、目や目の周りの筋肉がリラックスしていることを確認します」
「ただし、ボールだけをクリーンに打つ必要があるフェアウェイバンカーなどでは、ボールに目線を置いて、スイング中にボールとの距離が変わらないように注意しています」
ちなみに本番のコースで“別人”になってしまう方は、練習の時よりもボールに意識を傾けすぎて、それが様々なミスの原因になっているようにも感じます。レッスンの現場などでよく聞く、「構えたらさっさと打とう」というアドバイスも、ボールを凝視することの弊害を示していると言えるでしょう。
普段は何気なく見ているボールも、その「見方」を少し変えるだけで、本番での“再現性”が変わるかもしれません。そして、インパクトを“線”でイメージすることが、ミスの幅を小さくすることにつながるはずです。
のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「8.6」→「7.1」→「5.6」。
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