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- 原英莉花が逆転で首位に! 日本勢3年連続「新人王」が現実味
「アムンディエビアン選手権」で14位に入った原英莉花が、米女子ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでついに首位へ浮上しました。日本勢3年連続受賞の期待が高まる中、その強みと今後の展望を探ります。
原英莉花が初めて新人王争いで首位に立つ
原英莉花がルーキー・オブ・ザ・イヤー争いのトップに躍り出た。「アムンディエビアン選手権」でメジャー自己最高の14位に入った原はポイントを加算して大会前の2位から1位へ浮上。日本選手3年連続のルーキー・オブ・ザ・イヤー戴冠が現実味を帯びてきた。
「アムンディエビアン選手権」の前、原はルーキー・オブ・ザ・イヤーポイント282で、ファン・ヨウミン(韓国)の314ポイントに次ぐ2位につけていた。開幕直後からトップを走っていたファンは予選落ち。14位に入って84ポイントを加えた原が366ポイントとしてファンを逆転。初めて1位に立ったのだ。
ちなみに、ルーキー・オブ・ザ・イヤーポイントは優勝150ポイント、2位80ポイントというように順位によって与えられ、メジャーはポイントが2倍になる。予選落ちはゼロポイントだ。
1位だったファンはスポット参戦した昨年の「ロッテ選手権」で優勝してメンバーの資格を得て今年から米女子ツアーに本格参戦している選手。実績では原ら他のルーキーから頭ひとつ抜けている感があった。実際、開幕戦の「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で5位タイに入る好スタートを切って、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの本命であることを知らしめていた。

ところが、このところは低迷。5月に2試合連続9位タイに入るなど、じわじわと追い上げていた原がついに逆転したわけだ。
日本選手は2024年に西郷真央が小林浩美(1990年)以来34年ぶり2人目となるルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝くと、昨年は日本選手同士の争いを山下美夢有が制して2年連続の戴冠。今年もチャンスが広がってきた。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、正しくはルイーズ・サッグス・ロレックス・ルーキー・オブ・ザ・イヤーという名称である。ロレックスはスポンサー名で、ルイーズ・サッグスは往年の名選手。米女子プロゴルフ協会創設(1950年)メンバーの1人で通算60勝(うちメジャー11勝)を挙げている。
創設されたのは1962年。これまで、国別で最も多く受賞しているのはやはり米国で26回である。ただし、2005年のポーラ・クリーマーを最後に受賞から遠ざかっている。
2番目は韓国で11回。1998年に朴セリが韓国選手として初受賞して以降、昨年までの27回(コロナ禍の2020年は表彰なし)中で11回だから約40%を占めている。
3番目は3回でオーストラリア、スウェーデン、英国、タイ、そして日本の5カ国。今年、日本選手が受賞すれば、ここから抜け出しての単独3位になるわけだ。
今年のルーキー日本選手は原と櫻井心那の2人。櫻井は現在20ポイントで20位タイと苦戦しており、現状、候補は原1人と考えていいだろう。
原英莉花の「飛距離」は米女子ツアーでも強み
原の強みは173センチの長身を生かした飛距離だろう。実際、日本でドライビングディスタンス1位になったことがある。今年は現在272.24ヤードで部門31位。飛ばし屋ぞろいの米女子ツアーでこの位置は悪くない。
それよりも目を引くのはパーオン率の高さだ。71.56%で部門14位につけており、日本選手ではトップなのだ。ショットの総合力を示すボールストライキングというデータでは部門6位に入っている。ショットに関してはルーキーながらツアーでもトップクラスといえるわけだ。
「アムンディエビアン選手権」でもパーオン率は80.56%という高い数値を記録して部門6位タイ。日本選手では最上位だった。
課題のショートゲームがかみ合えば十分に優勝を狙っていける。CMEポイントランキングは現在43位でシード獲得(80位まで)は濃厚。あとはルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けて突っ走るだけだ。
文・宮井善一(みやい・ぜんいち)
1965年和歌山県生まれ。スポーツニッポン新聞社ゴルフ担当記者を経て2004年にフリーのゴルフライターに。ゴルフ雑誌などへの執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動し、現在は日本ゴルフ協会のゴルフ学芸員として日本ゴルフ殿堂、JGAゴルフミュージアムなどに携わっている。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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