「平均100台」って言ってたのに上がってみたら「75」って…スコアの“逆サバ”を読む人の心理 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

「平均100台」って言ってたのに上がってみたら「75」って…スコアの“逆サバ”を読む人の心理

一緒に行くメンツを探さなくても、サクッと予約してプレーができるゴルフ場予約サイトの“一人予約”。その手軽さが人気になっていますが、やはりどんな人と回ることになるかは気になるもの。そんなときは先に予約を入れている人のプロフィールを見ることになりますが、最も重要といえる腕前の部分で実際よりも自分を低く申告する“逆サバ読み”ゴルファーが少なくないようです。

90台2人と100台2人のはずが全員80台なんてことも

 最近、一人ゴルフ予約のプロフィール欄でスコアの「逆サバ読み」をするゴルファーが少なくないという話をSNSで目にしました。

「う~わ、この子たち全員バーディースタートじゃん…」(写真はイメージです) 写真:AC
「う~わ、この子たち全員バーディースタートじゃん…」(写真はイメージです) 写真:AC

 日常生活でほとんど使うことのない「サバを読む」という言葉は、“どんぶり勘定”や“いい加減に数を言う”ことを指します。なんでも、昔、魚のサバは傷みやすいうえ捕獲数が大量だったことから、港や市場ではスピーディーに取引されました。そのせいで数が正確でなかったり合わなかったりしたため、そう言われるようになったそうです。

 ゴルフハンデの「サバ読み」といえば、典型的なのが「あの人本当にシングルプレーヤーなの?」と、疑惑を持たれるパターンです。自分がシングルハンデだと自慢しているのに、実力が伴っていない、それっぽくもない。周囲はその人が70台はおろか80台で回るのも見たことがないし、シングルの片鱗も光るものも感じられない。

 いつしか皆に「自分はゴルフがうまいと見栄を張ってハンデを偽ったんだろうな」「たまたまいいスコアが出たときだけカードを提出したのでは?」などと思われてしまうこともありがちでしょう。

 ところが昨今目立つのは、さらに複雑な「“逆”サバ読み」です。見栄を張って自分のハンデを現実より良く言う「サバ読み」と逆に、現実より悪く言うことです。どちらも詐称には違いありませんが、自分の実力よりうんと大きなハンデを言って、自分を下手だと思わせるというのです。

 一体どういうゴルファーが、なんの目的で「“逆”サバ読み」をするのでしょうか。SNSを探してみると、次のような書き込みがありました。

「以前、一人予約でプレーしたうちのお一人。プロフィールには『アベレージスコア100台』と書いてあったのに、75で回ったのには唖然としました」

「ベストスコア、プロ並みの『68』にびっくり! でもアベレージが『100台』と書いてあったので二度びっくり! 意味が分かりません」

「プロフィールのアベレージスコアは、90台が2人と100台が2人。実際4人で回って全員80台だったというのは、よくあることですよ。想定内ですね」

 ゴルフではアベレージ100くらいの人がベストスコアを大幅更新することもあるとはいえ、平均スコアが90台、100台の4人が全員そろって80台回るというのは、かなりのレアケースといえるでしょう。

 そうした書き込みに対するリプライでは、人によってさまざまな受け止め方がありました。

「75で回る人が、『アベレージ100台』と書くのは謙遜にもほどがある。というか、なぜ100台で申告したのかな? せめて90台でいいと思います」

「ベストが68の人、ベストは60台だけど体を壊してしばらくゴルフをやっていなかったから、どれくらい叩くかわからないと言っていました」

「全員いいスコアで回ることもあれば、同じようなメンバーでも誰かが100以上打つこともありますよ」

 そこはやはりアマチュアです。“ゴルファー性善説”で受け止めれば、調子がよければ爆発的なスコアが出る可能性もあるでしょう。その反面、ゴルフの上達は一進一退。少しうまくなったかなと思ってもすぐ元に戻ってしまい、好調は安定も長続きもしません。つねに“大波”があるのも普通です。

うまいと敬遠されてしまうから控えめすぎる数字に!?

 でも「アベレージスコア100台」の人が、90台どころか80台も飛び越えて70台を連発しているようなら、次のような分析や推測が成り立ちそうです。

「平均スコア100台と書いて常に80台で回る人。最初の登録時に正直に平均スコアを記入して、訂正するのが面倒なんじゃないかな」

「知人のシングルさんが、『そういう人から“ニギリ”に誘われても絶対乗ったらダメだよ』って。騙されてお金を巻き上げられないよう気をつけます」

 確かにプロフィールを更新するのが面倒で、最初の登録時に申告したきりそのままにしている人も一定数いそうです。

 でも、上達はうれしいし励みになりますから、できるだけこまめに更新したいものですね。一人予約で初めて会った人から「騙された」などと思われるとしたら、それも本意ではありません。特に100前後の人は大飛躍も大落ち込みもありますから、頻繁に書き換える必要があるかもしれません。スコアを入力することによってアベレージが自動的に同期する予約サイトもあるようですから、ぜひ活用したいものです。

 そして最も多かったリプライの代表が、こちらです。

「ハンデ3の知り合いがいて、プロフィールをたまたま見たらアベレージ100台と書かれていました。『えっ! プロ並みの腕前なのに、なんで?』と聞いたら『一人予約のプロフィール欄に本当のハンデを書くと、入ってきてくれる人いないから』って。ゴルフが下手すぎても、うますぎても、引かれちゃうことってあるんですね」

 昔はよく「上達したいと思うなら、自分よりうまい人と一緒に回るといい」と言われたものです。確かにそのほうがリズムや狙い方など参考になることが多いですし、心地よい緊張感もありプレーに集中できます。

 一方で、うますぎる人は「ルールやマナーに厳しそう」「うまい人の足手まといになりそう」「自分の下手さを馬鹿にされそう」といった理由から敬遠されることがあるようです。でも、そうしたほとんどが思い込みや偏見だとしたら、うまい人が気の毒になってきます。でも、だからといってハンデやアベレージを偽ったことが分かれば、一緒に回った人たちが複雑な思いをするのは目に見えています。

 いろいろなケースがあるようですが、特に上級者には、ハンデやアベレージを正直に書いてほしいものです。それを見て一人予約に入ってくる人はきっといると思います。自分のプロフィールを尊重してくれているということです。その前提があって初めて、みんなが気分良くプレーできるのではないでしょうか。

【図解】接待や上司とのラウンドで役に立つ「カートの上座・下座」を写真で解説

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キャディー付きの場合は助手席が一番上座で後席真ん中が末席、セルフプレーの場合は運転席が末席で後席が上座
プレーの技量が影響しないスタートホールまでやインターバルの移動は一番若い方が運転すると良いでしょう
ゴルフ場でよく見かける4人乗りタイプ(G30Es) 写真:ヤマハ発動機
海外ではメジャーな2人乗りタイプ(YDRA1) 写真:ヤマハ発動機
ゴルフカートは左ハンドル
リモコン式のカートはリモコンか本体のボタンで発進・停止を行う
「う~わ、この子たち全員バーディースタートじゃん…」(写真はイメージです) 写真:AC

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