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- 大分県の全ゴルフ場に“ドクターヘリ”の離着陸ポイント設置 もしもの時の初動ですべき命を守る行動とは?
今夏、大分県では救急医学会が県消防保安室や同協会などの関係団体に呼びかけ、県内21のゴルフ場に、それぞれ3~5カ所、ドクターヘリの離着陸ポイントを設置しました。健康な人がプレーを楽しむはずのゴルフ場ですが、救急要請は想像よりも多いようです。仲間が体調を崩した時に初動ですべきこととは何なのでしょうか。
県内すべての地域へ飛び立ってから20分以内に到着
緊急救命に携わる医療スタッフたちが日々職務に奮闘する姿を描いたテレビドラマによって、“ドクターヘリ”の存在は日本で広く知られています。
ご存じのように、“ドクターヘリ”は救命救急用の医療機器を装備し、医師や看護師を搭乗させて救急現場へ向かうヘリコプターのことです。傷病者へ一刻も早く救命医療を施すとともに、時速200キロで上空を飛び陸路とは比較にならないほど迅速に医療機関への搬送を行なうことができます。

今夏、そのドクターヘリが、救急搬送訓練のため大分県臼杵(うすき)市唯一のゴルフ場、臼杵CCに舞い降りました。大分県では、救急医学会が県消防保安室や同協会などの関係団体に呼びかけ、県内21のゴルフ場に、それぞれ3~5カ所、ドクターヘリの離着陸ポイントを設置したのです。
健康な人がプレーを楽しむはずのゴルフ場に、なぜなのでしょうか。
「2021年12月、ゴルフ場から『プレーヤーが胸痛を訴えている』と119番通報がありました。救急隊が駆けつけ患者さんに接触したところ重篤な状態であると判断。ただちにドクターヘリを要請しましたが、残念なことに、ヘリの到着を待っている間にその患者さんが心肺停止となられてしまったのです。この事案を契機に、ゴルフ場で発生する事故や急病に対して迅速に救命医療を行ない、一つでも多くの命を救うことを目的にゴルフ場にドクターヘリが降りられるポイントの設定が進んだのです」
臼杵市消防本部警防課・救急グループの東聖二さんは、このように話します。
大分県全体をみると、2018~22年の5年間で、ゴルフ場からの119番通報は202件ありました。うち臼杵市では8件、決して少なくない件数です。要請理由も、胸痛、意識障害、突然の麻痺(脳卒中疑い)など重症のケースがみられたといいます。こうした背景と、もともと大分県では12年10月1日から大分大学医学部附属病院を基地病院にドクターヘリの運行を開始していたこともあり、県内すべてのゴルフ場にドクターヘリの離着陸ポイント設置が実現したのです。
大分大学医学部附属病院は大分県のほぼ真ん中に位置しています。医師と看護師が搭乗したドクターヘリは、県内すべての地域へ飛び立ってから20分以内に到着することができます。
例えば、臼杵市内から大分市内の病院へ患者を搬送する場合、救急車だと通常40~50分かかりますが、“ドクターヘリ”なら10分。搬送時間を大幅に短縮することは救急救命においてかけがえのないメリットです。
ヘリは平地にしか降りられないため、着陸ポイントの設定が必須
さて、救急搬送訓練には、臼杵CCの職員や臼杵市消防本部の隊員が参加。本物のドクターヘリを使い、もしものときに備えて確認をしながら行われました。臼杵CCの漆間政治(うるま・まさはる)支配人によれば、訓練の手順は次のようなものでした。
(1)2番ホールのティーショット後にプレーヤーが急病で倒れた想定です。
(2)同伴プレーヤーが119番通報。消防署はその状況からドクターヘリの出動を要請したことをゴルフ場に伝え、着陸ポイントの確認をします。
(3)ドクターヘリと救急車がゴルフ場へ向かいます。ゴルフ場従業員はAEDを持つ、誘導用の旗を持つなど役割を決めて着陸ポイントとなる3番ホールへ向かいます。
(4)消防署からゴルフ場へ、ヘリ到着時間、着陸ポイントの確認が入ります。ゴルフ場スタッフは2番、3番ホールをプレー中のプレーヤーを避難小屋へ誘導し、避難をしたことを119番へ伝えます。
(5)着陸ポイントで待機する従業員は、旗を振ってヘリを誘導します。
(6)ドクターヘリが着陸したら、医師、看護師、他のスタッフは乗用カート等で、直ちに2番ホールの現場へ移動。
(7)患者への救急救命が始まります。診断、医療を行いながらストレッチャーと救急車を使って3番ホールに駐機しているドクターヘリへ移動し、搭乗、速やかに離陸します。
ゴルフ場の敷地は広大ですが、ドクターヘリが降りられるポイントはゴルフ場内にいくつか設置されたうちの一つ。その確認や誘導や他のプレーヤーの安全確保が重要です。
「ヘリコプターは平らな場所にしか降りられないため、臼杵CCでは、3、4、10、14、18番に5カ所の離着陸ポイントを設定しています。3番ホールはラフ、ほかの4ホールはフェアウェイですね。ドクターヘリを要請する場合は、急病人がいる現場に最も近い離着陸ポイントを選定して誘導しますが、もっとも離れているところだと700~800メートルくらいあるでしょうか。現場とドクターヘリの間は、臼杵市消防本部から出動する軽救急車と救急隊員が、迅速にしっかりフォローしてくれます」
「救命活動を優先させるには、離着陸ポイント周辺のプレーヤーを避難させたり、ヘリコプターを速やかに誘導したりする細かい手順があります。一つ一つ確認しながら訓練を行ったことで、およその流れがつかめました。万一の場合も落ち着いて対応できるかと思います」
漆間支配人はこう話します。臼杵市では、傷病者のいる場所によって、救急車とともに小回りの利く軽救急車が出動するそうです。
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