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- ビギナーはスルーしがち! ティーイングエリアで見かける“謎の赤い筒”はどう使う?
コース内には「ボールウォッシャー」と呼ばれる機械が設置されていることがあります。どのような使い方をするものなのでしょうか。
ボールを洗う専用の器具
ゴルフ場を回っていると、コース上にいろいろなものが設置されているのを見かけます。多くは、ホールの長さと規定打数を表示した看板や、ティーマーカーをはじめとしたルール上必要な「標識類」となっています。1番ホールのティーイングエリアには、打つ順番を決めるための「スタート抽選器」もあります。
ほかにも「ボールウォッシャー」と呼ばれる見慣れない機械もしばしば見かけます。目的は読んで字のごとく、ボールを洗うためのものですが、意外と使ったことのないビギナーも多いかもしれません。どのように使うのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ボールウォッシャーは元々アメリカで登場した器具で、パーエイド社製のものが最も普及率が高くなっています。アメリカのゴルフは、キャディーを同伴する文化があまりなく、カートを使ってセルフでラウンドするのが基本です」
「日本ではキャディーが適宜ボールを拭いてくれるのが普通でしたが、アメリカでは自分たちで手入れをしなければならないので、ボールを洗う専用の器具が作られたのです」
「ティーイングエリアによくあるのですが、真ん中の芯になっている部分を持ち上げると、ボールを置くためのスペースが現れてきます。ボールをセッティングし、一番上の持ち手をもって上下に動かすと『シュポシュポ』と音が鳴ってボールを洗浄することができます。そのほかハンドルで回すタイプもあり、用意されていれば汚れが結構取れるので使うのをオススメします」
「また日本の場合、乗用カートが一般化した後もキャディーがついてくることには変わりがなかったため、海外に比べれば設置数は少ないほうです」
内部は水と洗浄液で満たされており、ボールの周りを囲むようにブラシがついています。レバーを動かすことによって、中でボールが回転し汚れを取り除く仕組みです。
ボールは、泥や砂が付着したままの状態を放置していると、飛距離や転がりに大きな影響を与える可能性があります。そのため、ボールウォッシャーは汚れによるミスショットを防ぐ優れものであるといえます。また、近年ではボールウォッシャーのアタッチメントをカートに取り付けている場合も海外などではあるそうです。
ウエットタオルとドライタオルを持ってラウンドする
では、コース上にボールウォッシャーが設置されておらず、キャディーの同伴もなかった際は、どのようにボールの手入れをすればよいのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「気の利いたゴルフ場では、ウエットタオルとドライタオルが前もってカートに積み込まれています。パッティングをするときグリーンに持っていき、マークして拾い上げた後に拭くと良いでしょう」
ほかにも、ボールウォッシャーを自分で購入して持参する手も考えられます。インターネットで検索するとおよそ3000?4000円で販売されているものが多く、洗浄液を使わなくても水だけで洗浄することが可能です。水筒と同じくらいの大きさなため、キャディーバッグに常備もできます。
水さえも入れる必要がないタイプも存在します。直径10センチほどの袋状で、ボールを入れて揉み込むだけできれいになります。値段は600?700円台と非常に安価で、色もブルーやレッド、ライムグリーンとカラフルな品ぞろえになっています。
カラビナがついているためウエアに直接装着でき、紛失する心配もありません。防水仕様で繰り返し使える、手のひらサイズながらも非常に機能性の高いグッズです。
少しくらいの汚れならズボンで拭ってしまう人もいるかもしれませんが、毎回ウエアでボールを拭いていると、段々と身なりが汚れてきてみっともなくなってしまいます。ボールウォッシャーはスコアアップにつながるだけでなく、服装をきれいに保てる良きアイテムになるかもしれません。
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