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- 岩井明愛の代名詞“直ドラ” アマチュアが成功する見込みはある? 挑戦するメリットは?
通常ドライバーはティーの上にボールを乗せて打つのが基本ですが、直接地面に置いてあるボールを打つ「直ドラ」と呼ばれる方法も存在します。では、アマチュアが直ドラをするメリットはあるのでしょうか。
最近の大型ヘッドでは直ドラは困難
ドライバーは一番飛距離を出したいティーショットのみで使用し、ティーの上にボールを乗せて何センチか浮かせている状態で打つのが基本的な使い方です。反対に、ティーショット以外の場面でドライバーを選択肢に入れようとする人は、あまりいないかもしれません。
しかし、女子プロゴルファーの岩井明愛選手は、ドライバーをティーイングエリアではなく、フェアウェイやラフで使い、ティーアップせずにボールを打つ「直ドラ」をここ一番の場面で繰り出すことで知られています。
フェースのロフト角がクラブの中で最も小さく、ボールが高く上がりにくいドライバーをティーなしで打とうとするともっと使いづらくなりそうですが、直ドラにはやる意味が本当にあるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。
「かなりの上級者でない限り、直ドラをする意味は『まったくない』と言ってもいいでしょう。およそ30年前までは『パーシモン』と呼ばれる、ヘッドが柿の木で作られたドライバーがまだ大多数を占めていました。これらのクラブの場合、ヘッドの大きさが今の金属製のものとはだいぶ違い、ボール直径とヘッドの高さが大差ないくらい小さかったのです」
「しかし、現在はドライバーのヘッドの大型化が進んだことによって、ボールを直接地面に置いたときに接する部分が、フェースの中心に全然届かなくなってしまいました。そのため、普通の人が直ドラで打とうとしても芯をまったくとらえることができず、ボールは高く上がらないうえに飛距離も伸びません」
「とても上手なプロの中には、3番ウッドよりもランを伸ばしたい時に直ドラを選択する人もいますが、それでも必ずうまくいくわけではないので、かなり高いリスクを伴った状態で打っています。このことからも分かるように、一般アマチュアまったくやる必要がないので、フェアウェイウッドやユーティリティーで留めておいたほうが無難でしょう」
プロの試合においても、フェアウェイやラフでドライバーを出すようキャディーに指示するシーンは、あまり見たことがないかもしれません。
完全に「遊び」目的スコアを数えないなら別ですが、できるだけ少ないスコアを出したい状況下では、そのような「大博打」をしても無意味だといえます。
ティーアップを最も低くすることであおり打ちを矯正
ところが、直ドラはフォーム改善の練習であればやるメリットがあると関氏は話します。
「最近はヘッドの入射角がアッパー気味になってしまう人が多いので、レベルブローもしくはダウンブローで打てるようにするための練習としては、直ドラが効果的に作用すると思います。また、自動でティーの高さを調節できる場合は、ティーを一番低い設定にし、直ドラよりも1センチほどボールを浮かせて打つのもアリだと思います」
ドライバーで思いきり高く遠くへ飛ばそうとすると、つい右肩が下がってアッパーブローになってしまうアマチュアが多いようです。
直ドラをすると、ティーアップした際にボールの下にできる空間がなくなるので、下からのあおり打ちを矯正してくれるのです。
コースではミスショットにつながる確率が高いため、よほどの自信と技量がなければ避けるべき直ドラですが、フォーム改善のヒントになる可能性もあるので、練習メニューとして取り入れてみても良いかもしれません。
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