ゼクシオ12などが9月1日からマークダウン
自宅から最も近い大型ゴルフ量販店のセールの案内が郵便ハガキで届きました。ゼクシオ12(ダンロップ)とステルスグローレ(テーラーメイド)の大幅値下げが9月1日からスタートしたそうです。いわゆるマークダウンのお知らせです。
マークダウンとは、発売から一定期間過ぎた商品をメーカー主導で価格を下げることです。なぜメーカー主導で価格を下げるかというと、新しい商品の発売が決まったので、今ある商品を値下げして在庫を売り切るためです。
ゼクシオ12シリーズは2021年12月11日発売です。ゼクシオシリーズは2000年に初代モデルが誕生してから2年に1回のペースでモデルチェンジを繰り返しています。13代目モデルの準備が整ったので、12代目モデルの価格を下げたのでしょう。

ステルスグローレは2022年10月7日発売と1年も経過していませんが、こちらも新しい機能が搭載された後継機種を発売するのでマークダウンしたのだと思われます。
ゴルフを始めたばかりの人にとって、ゴルフクラブは種類が多すぎて何を選んだらいいかさっぱり分からないという声をよく聞きます。
ゴルフショップの店員さんに勧められて最新モデルを購入したものの、ボールがなかなか真っすぐ飛ぶようにならず、そのクラブが本当に自分に合っているのか首をかしげている人もいます。
実際、アマチュアのクラブ選びはとても難しいと感じます。プロゴルファーと比べるとスイングの再現性が圧倒的に低いですから、今日は真っすぐ打てたクラブが次の日は曲がるということが起こります。
また、練習場では真っすぐ飛んだクラブがゴルフ場に行くと全然ダメということも起こります。その原因が体調の変化なのか、スイングやライ(ボールの状況)の変化なのか、よく分かりません。
そういうレベルのゴルファーにとって、必ずしも最新モデルが適しているとは限りません。新車を購入したからといって車の運転が上手になるわけではないように、最新モデルだからといって上手に打てるわけではありません。
車もクラブも道具です。操作するのは自分自身です。自分に合ったクラブを選ぶのは確かに大事なことですが、最新モデルの購入が上達の近道になるわけではないことは覚えておいたほうがいいでしょう。
古いモデルを使い続けているプロもいる
最新モデルのプロトタイプ(試作品)が完成すると、メーカーは契約プロに打ってもらいます。プロは感触がよければ最新モデルにスイッチしますし、感触が今イチであれば古いモデルを使い続けます。その判断基準はプロによってまちまちで、メーカーも苦労しています。
メーカーとしては前作よりも飛距離が伸びていたり、芯を外したときでも飛距離ダウンを抑えたりする機能を搭載して最新モデルを開発しているのですが、プロの感覚は実に繊細で、自分のスイングと出球の印象が一致しないクラブは試合では使いません。
さらにいうと、同一モデルでも製品誤差があり、この個体は試合で使えるけどこの個体は試合では使えないという仕分け作業を行なうプロもいます。

アマチュアゴルファーはそこまで繊細な感覚を持っている人はほとんどいないでしょうが、「あなたにはこのクラブが合います」といわれたクラブが自分ではしっくりこないことはよくあります。
ゴルファーの中にはゼクシオ13の発売を待ち望んでいる人もいれば、ゼクシオ12のマークダウンを待ちわびていた人もいます。どちらもクラブの購入の仕方として間違っていません。
スマートフォンの最新モデルが発売されるたびに買い換える人と、古いモデルをいつまでも大事に使っている人がいるように、どんなクラブでも自分が納得できるショットを打つことができれば、そのクラブが心強い相棒になります。