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- 飛ばしたいからヘッドスピードを上げたい! ビギナーから数字を気にするのは吉か凶か?
ビギナーやアベレージゴルファーのなかで、ヘッドスピードを明確に把握している人は少ないかもしれません。中・上級者のように気にするべきなのでしょうか。
ヘッドスピードよりも真っすぐ飛ばすことを意識
ヘッドスピードとは、スイングしてボールが当たる「インパクト」の瞬間のクラブヘッドの速さを指します。ヘッドスピードとボールの飛距離は比例の関係にあるので、速ければ速いほど遠くに飛ばせます。
ヘッドスピードは米男子プロの平均が50.5m/s、米女子プロの平均が42m/sと言われています。2021年にマスターズで優勝した松山英樹は、ドラコンで世界一も獲得したこともあるエディー・フェルナンデスが投稿したXの動画で58m/sと驚異的な速さを見せました。
ビギナーやアベレージゴルファーのなかには速いヘッドスピードに強い憧れを抱いている人も多いかもしれませんが、気にした方がいいのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「もちろん、アベレージゴルファーやビギナーでもヘッドスピードは測った方がいいと思います。しかし、ヘッドスピードは距離に比例しますが、同時に弾道の方向のズレとも比例関係にあります」
「より具体的に言い換えると、仮にインパクト時のズレが同じ角度だったとしても、飛距離が短ければ大幅に曲がる可能性は低いですが、飛距離が伸びるにつれてズレも拡大してしまいます」
「日本のゴルフ場は海外と比較して一般的にフェアウェイの幅が狭いので、飛距離が伸びた分、フェアウェイから逸れてしまう可能性も高くなってしまいます。そのため、ただ速くなればいいというわけではなく、まずボールを真っすぐ飛ばす安定性の強化が必要です」
日本のフェアウェイは狭いため、ビギナーは飛距離を気にせず確実に真っすぐ飛ばす練習をおこなった方が良さそうです。
アイアンではヘッドスピードを気にする必要はない
また、ヘッドスピードといえばドライバーショットをイメージする人も多いかも知れませんが、ほかのクラブでも意識するべきなのでしょうか。山本氏は以下のように話します。
「そもそも、ドライバーとそれ以外のクラブでは特徴や使用用途が全く異なります。前者は『前に飛ばして距離を稼ぐ』ことが目的で、後者は『狙った方向に確実にボールを落とす』役割があります」
「そのため、アイアンでは前後左右の誤差があってはいけません。速く振ろうと意識しすぎると、スピンが過剰にかかってしまったり、高く上がり過ぎてしまって飛距離が安定しません。ヘッドスピードを気にするのはドライバーだけで構わないでしょう」
最近は弾道計測器が普及したことで数値を気にするゴルファーも増えていますが、ビギナーのうちはヘッドスピードを気にする必要はなさそうです。
「自分もプロみたいな飛距離を出したい」と夢見る人も多いかもしれませんが、まずは、全体的にミスが少ないゴルフを目指した方がスコアアップの近道といえるでしょう。
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