- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 最近はプラスチック製のティーを使う人が多いけど…昔ながらの木製ティーには何かメリットあるの?
ティーには大きく木製とプラスチック製の2種類が存在し、アマチュアは後者を使用する人が多いかもしれません。木製のティーは古風に感じますが、今でもなくならないのはどのようなメリットがあるからなのでしょうか。
見た目は古風ながら現代社会にマッチしている?
各ホールの1打目のことを「ティーショット」と呼ぶほど、ティー(ティーペグ)はゴルフをプレーするうえで欠かせない用具の一つです。

ティーショットはドライバーで打つことが多いですが、クラブの中では最もボールを飛ばせる代わりに、高さを出すのは苦手です。そのため、ティーを地面に刺してボールを浮かせることで、打ち出し角度を補ってあげる効果があります。
かつては木製のティーが主流でしたが、最近はプラスチック製のものを使う人が増えてきています。木製のティーは皿の部分が小さくて少しでも傾いているとボールが落ちてしまうイメージがありますが、プラスチック製のティーはボールを乗せやすいさまざまな工夫が凝らされたものが多くなっています。
一見すると木製のティーにはあまりメリットがないように感じますが、プロや上級者にはいまだに木製にこだわりがある人も多くいます。実際のところ、どんな利点があるのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「環境保護の観点から考えたら、木製ティーが望ましいです。ティーはボールと一緒に打ってしまうとなくしやすいですが、結構な数の人がそのまま拾わずに行ってしまいます。木製ティーは、その名の通り自然物でできているので、放置していてもいつかは腐敗して土に還りますが、プラスチックではそうはいきません。また、木製なら鳥や動物が誤飲してしまっても影響は比較的少なくて済みます」
「さらに一番心配なのが、芝刈り機に巻き込まれた際で木製の場合は簡単に折れて砕けるので特に問題はないのですが、プラスチックはかなり硬いものも多いので、刃こぼれを起こしたり機械全体の故障につながったりしかねません。これほどまでプラスチック製のティーを多用しているのは日本だけだと思います。ゴルフ業界でも段々とプラスチックごみを問題視し始めているので、総合的に判断すると木のティーを使ったほうがいいのではないでしょうか」
ビギナーや木製だとすぐに折れてしまうか心配な人は、使いやすくて丈夫なプラスチックティーを好んで選ぶでしょう。しかし、ゴルフ場を管理する側や動植物にとっては厄介な存在ともいえるのです。
自分が刺したい深さにしるしをつけておく
ただ、「木製のティーは少し使いにくそう」と考える人もいるかもしれません。使い勝手を良くする方法はあるのでしょうか。山本氏は以下のように話します。
「木製のティーでは『高さを合わせづらい』点が悩みとして多くあります。パッと見ただけではどの深さまで刺したらいいのか分からず、ドライバーのヘッドの高さに対してボールが高すぎたり低すぎたりが起こりがちです。近頃は、木製でも段差がついているものも売られています。段差がストッパーとなり、常に一定の高さでボールをセッティングすることができます。市販品の高さがしっくりこない人は、ペンやマーカーで通常のティーの自分が刺したい深さにしるしをつけるといいでしょう」
ほかにも、リーズナブルな値段でたくさん買えることが木製ティーのメリットとして挙げられます。中には、1本当たり10円もしないものも存在するので、ティーをなくしやすいビギナーには特におすすめかもしれません。豊富なカラーバリエーションが1パックに入っていたりするのも楽しいです。
プラスチックやそのほかの素材で作られたティーには、インパクト時に抵抗を感じないものや、紛失を防ぐために蛍光色になっているものなど機能は多岐にわたりますが、木製ティーは環境にやさしく安価で、機能面も工夫次第でより使いやすくすることができるといえます。
最新の記事
pick up
ranking
日本プロも制した元ジャンボ軍団のプロゴルファーがお肉屋さんに転身していた! 「プロゴルファーを続けることに未練ナシ」
気泡の位置でラインと強さが分かる「パッティングガイド」がスゴい! ルール不適合だけど「ライン読み」は上達する!?
「決めポーズなんてない(笑)」渋野日向子、小祝さくら、吉田優利らが前夜祭でそろい踏み! 大会を彩る“ドレスアップ姿”を披露
なぜジャケット着用でゴルフ場に行かねばならないのか? 仕方なく着てったら“自動チェックイン機”て…/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
「熱盛」 元ゴルフ部“主将”テレ朝アナが超豪快ドライバーショットお披露目! 「ホントにスイングがきれい」と相次ぐ絶賛の声