ゴルフ場のメンバーがハンディキャップ取得のために使う
ゴルフ場に行くと、マスター室前にスコアカードが置いてあり、ゴルファーが1枚ずつピックアップして自分のスコアを記入するのに使います。
その横にときどき、細長いスコアカードが置いてあることがあります。通常のスコアカードは表紙にコースの写真が掲載されていたりしてカラフルですが、細長いスコアカードはモノクロ印刷で無機質な印象があります。
あの細長いスコアカードはいったい誰が何のために使うのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「あれはストロークコントロールカードといって、ゴルフ場のメンバーさんがハンディキャップを取得するために提出するスコアカードです」
「ハンディキャップを取得するためには、いつ、誰が、どこのゴルフ場の、どのティーイングエリア(どのグリーン)を使用して、どんなスコアで回ったかをゴルフ場に提出しなければなりません」
「ゴルフ場は提出されたスコアをコントロールしてハンディキャップを算出します。スコアをコントロールするというのは、例外的な悪いスコアがハンディキャップに過度の影響を与えるのを防ぐために、ハンディキャップに応じて各ホールの上限スコアが設定されているんです」
「ハンディキャップが9以下であれば、1ホールのスコア上限はダブルボギーです。10~19の人は上限が7打、20~29の人は8打、30~39の人は9打、40以上の人は10打と決められています」
「ですからシングルハンディの人がトリプルボギーを打っても、ストロークコントロールでダブルボギーに下方修正します。ハンディキャップ査定のために使用するスコアは実際のスコアとは違います」
「そこから先のハンディキャップ計算方法は説明がとても難しいのですが、ストロークコントロールされたスコアからコースレーティングを引き、113(標準スロープレーティング)を掛けてスロープレーティングで割り、小数点第2位を四捨五入した小数点第1位の数値で表示します」
ホームコース以外でプレーしたスコアも提出できる
ハンディキャップの計算方法の説明は難しくてよく分かりませんでしたが、初めてハンディキャップを取得する人は最低3枚のスコアを提出するとハンディキャップが算定されるそうです。
「メンバーさんはホームコースでプレーしたときだけでなく、他のゴルフ場をプレーしたときも、そこがJGA(日本ゴルフ協会)に加盟していて各地区ゴルフ連盟に所属していれば、スコアを記入してホームコースに提出できます」
「ストロークコントロールカードが置いてあるゴルフ場には、その隣に提出用の木箱が置いてあります。ゴルフ場はその箱からスコアカードを回収してシステムに入力し、ハンディキャップを算出するという仕組みになっています」
ハンディキャップを取得するには通常のスコアカードではなく、ストロールコントロールカードを提出しなければならないのでしょうか。
「いや、そんなことはありません。通常のスコアカードでも大丈夫です。ただし、ハンディキャップを取得するには、どのティーイングエリアを使用したか、どのグリーンを使用したかという情報をゴルフ場に伝えなければなりません」
「通常のスコアカードは、その情報を伝える方法が少し曖昧です。ストロークコントロールカードはそういった項目がすべて用意されているので、オフィシャル感があります」
いつかゴルフ場のメンバーになってストロークコントロールカードを提出し、ハンディキャップを取得するようなゴルフライフを送ってみたい気持ちもありますが、今はゴルフ場のメンバーにならなくてもハンディキャップを取得する方法があります。
楽天GORAやGDOなどのゴルフ場予約サイトでもJGA(日本ゴルフ協会)公式ハンディキャップインデックスを取得できる仕組みがあるので、興味がある人はぜひ調べてみてください。