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- 夏は酷暑でボロボロだったのに… 「グリーンコンディションの回復」が冬ゴルフを楽しむカギ
暑く、そして長かった今年の夏。どこのゴルフ場でも芝生の管理に苦労していたが、特に暑さに弱い「ベント芝グリーン」はひどいところが多かった。そんなベント芝グリーンも気温が下がった11月頃からコンディションは上向きになってきているようです。
9~10月はボロボロだったグリーンがようやく回復
9~10月はグリーンが猛暑によりダメージを受け、芝生が枯れてしまったり、メンテナンス作業で砂をまいているゴルフ場が多かったのですが、11月に入るとようやく芝生が元気を取り戻し、グリーンの緑色が再び鮮やかになってきました。
10月にラウンドしたときにグリーンの状態がひどかったゴルフ場を11月にもう一度ラウンドした際、状態が明らかによくなっていたのでひと安心しました。
ただし、芝生の密度が濃くなったことで短く刈り込めるようになったせいか、ショットがまったく止まりません。グリーンに着地したボールがガラスの上を滑るかのように転がり、グリーン奥のラフまで運ばれていきます。
こちらは安価なディスタンス系のボールを使用しているわけではなく、それなりにスピン性能の高いボールを使用しているのですが、ウェッジのフルショット以外は止まりません。
グリーンの芝生は元気な状態をずっとキープしているよりも、一度弱ってから回復したほうが、ボールの転がりがよくなるのでしょうか。病院に1カ月間入院していた人が退院当日におしゃべりが止まらなくなる様子と似た感じがしました。
これは自分の技量では対応できないと思い、グリーンを狙うクラブを一番手下げて「グリーンに届かなくてもいいや」というくらいの気持ちでプレーしたら、ようやくスコアがまとまり始めました。
一方で、ショットやアプローチは止まらないのに、グリーンがめちゃめちゃ速いかというと、そういうわけでもないのです。下りのパットを警戒しすぎると2~3メートルショートし、2パット目の力加減も今イチつかめず、3パットになってしまいます。
このところゴルフ場業界はビギナーの来場が増えているので、グリーンをあまり速くせずに営業するのが主流になっています。4パットや5パットが続出するとプレーの進行が遅くなるからです。
そのことは十分承知しているのですが、アプローチショットが想像以上に転がるので、パッティングでも同じように転がるのではないかと錯覚してしまうのです。何だか不思議なグリーンコンディションでした。
ベント芝はこれからが本領を発揮する季節
しばらくの間、過酷な環境を強いられてきたグリーンの芝生ですが、彼らが過ごしやすいのはこれからの季節です。グリーンに使用されているベント芝は寒地型芝草なので、冬の間はイキイキとしています。
ベント芝と入れ替わるように元気がなくなるのは、フェアウェイやラフで使用されているコーライ芝や野芝です。どちらも暖地型芝草なので冬になると枯れ、白っぽい茶色になります。
そうなるとゴルフ場は広大な白い芝生とグリーンの鮮やかな緑のコントラストがハッキリする冬ならではの姿になります。
冬はグリーンの表面が硬くなるので、グリーンのスピードがさらに速くなります。でも、冬のグリーンを短く刈り込むと本当に止まらなくなるので、ほどほどのスピードで抑えるゴルフ場が多いです。
ひと昔前の冬のグリーンは、朝はカチコチに凍っていて、グリーンに着地するとボールがカート道のように弾み、OBになってしまうという理不尽なコンディションでした。
近年は凍結防止シートをかぶせたり、朝の冷え込みがやわらいだりしたことにより、以前よりも凍ったグリーンに遭遇する機会は減りました。
ゴルフは基本的にサマースポーツなので、男子ツアーも女子ツアーも冬は試合が開催されませんが、ゴルフ場は営業しています。そしてグリーンに関していえば、夏よりも冬のほうが明らかにコンディションはいいです。
今夏と今秋のグリーンコンディションに不満を感じた人は、冬のグリーンをぜひ一度体感してほしいです。
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