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- 連続写真販売やワンオンチャレンジ… 若いゴルファーは知らないゴルフ場内ビジネスは今どうなったの?
スタートホールでティーショットなどの写真を撮影して、ハーフターンやラウンド終了時に販売する、一昔前のゴルフ場では当たり前の光景でした。しかし、昨今はスマートフォンなどのカメラ機能の発達により、そういった商売をする業者をほとんど見かけなくなりました。
来場者全員のティーショットを撮影して写真を販売していた
先日のラウンドで同伴者2人がスタートホールのティーショットをお互いのスマートフォンで撮影し合っていました。
その様子を見て、「そういえば昔はスタートホールのティーイングエリアに写真を撮影する業者がいて、来場者全員のティーショットを撮影して紙焼きし、クラブハウスに陳列して販売する商売がありましたね」という話をしたところ、50代の同伴者がうなずく一方で、40代前半と30代前半の同伴者は「そんな商売があったんですか!?」と驚いていました。
筆者がゴルフを始めたのは1999年ですが、そのころは多くのゴルフ場でスタートホールのティーショットの写真を販売していました。これはゴルフ場が自社で行なっている商売ではなく、撮影業者がゴルフ場の許可を得て行なっていた商売です。
ゴルフ場はおそらく許可を出すだけで売上金の何%かが自分たちの懐に入ってくるので、断る理由がなかったのでしょう。
ラウンドを終えてクラブハウスに戻ってくると、業者が長机の上に紙焼き写真を並べて待ち構えており、「写真を見ていきませんか?」と声をかけます。写真を見るだけなら無料で、購入するなら1200~1500円支払います。
「そんなに高いの!?」とビックリしましたが、その高い写真を周りの大人がかなりの勢いで買っていくので、さらにビックリしました。
大人数のコンペに参加したときは、コンペ参加費の中に写真代が含まれていたのか、パーティー会場のテーブルの上に自分のスイング写真が置かれていたこともありました。「こんな写真もらっても困るな」と思いながらも、持ち帰らないと幹事さんが持ち帰るハメになるので、仕方なくカバンに入れて家の引き出しにしまいました。
ゴルフ場関係者に今でも撮影業者が出入りしているのか聞いたところ、「今はもういないですね。コンパクトデジタルカメラが普及したころから衰退を始め、スマートフォンの普及で絶滅しました」とのことでした。
ワンオンチャレンジのイベント業者は今でも細々と商売している
その当時はパー3ホールでワンオンチャレンジイベントを実施しているゴルフ場も多かったです。こちらもゴルフ場が自社で行なっている商売ではなく、イベント業者のスタッフが切り盛りしていました。
パー3のティーイングエリアで参加費1000円か1500円を支払い(ロッカー番号を提示)して、ワンオンに成功すると豪華賞品が当たるくじを引くことができます。
ワンオンに失敗しても参加賞でボール1スリーブがもらえたりするので、腕に自信がある人も自信がない人もチャレンジしなければならないような雰囲気がありました。
ワンオンチャレンジイベント業者は今でもときどき見かけることがあります。今夏に神奈川県のゴルフ場で見かけたときは懐かしい気持ちになりました。
今でも業者がいるということは、商売として利益が出ているということなのでしょう。人件費と手間ひまを考えると、1日3~4万円は売り上げないと採算が取れないと思うのですが、そのくらいの売り上げがあるのだと思われます。
それとワンオンチャレンジイベントはホールインワンの証人の役割を兼ねている可能性もあります。近年はセルフプレー営業が主流になり、ホールインワン保険に加入していても同伴者以外の証人の署名と捺印がないと保険金が支払われません。
ワンオンチャレンジイベントの業者は参加者全員のティーショットを見ますから、ホールインワンを達成したとき証人になることができます。
ゴルフ場はティーイングエリアからカップインが視認できるホールにワンオンチャレンジイベント業者を配置することで、来場者が楽しめるアトラクションを提供すると同時に保険金請求の証人になってもらうことを期待しているのかもしれません。
今の時代、ゴルフ場の敷地内で商売をするなんて流行らないのかもしれませんが、コロナ禍のゴルフブームで新規来場者は明らかに増えています。もしかしたらアイデア次第で新たな商売を作り出すチャンスもありそうです。
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