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- アマチュアは冬こそコースに出るべき!? 「ラウンドは春までお休み…」は“もったいない”考えと言えるワケ
冬の寒い時期はあえてラウンドを避けて、練習に集中しようと考えるアマチュアゴルファーも多くいます。しかし、現役のシニアツアープロで自身のゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、冬こそラウンドをすべきと話します。
自分の課題を見つけやすいのは冬のラウンド
さまざまなスポーツのトップアスリートやプロの選手は、シーズンオフに自身の競技から離れて体力作りや体の調整に専念することがあります。実際、冬場は走り込みや体力強化を目的として、シーズン中にはあまりやらないようなトレーニングを行っているプロゴルファーも存在しています。
では、アマチュアも同じように冬場はラウンドを控えて、練習に専念したほうがいいのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、以下のように話します。
「確かにツアープロはシーズン中に体を酷使しているので、翌年もシーズンを通して戦える体作りのために、体力の回復や強化を目的にオフを過ごしています。しかし、アマチュアの場合は冬こそラウンド数を増やすのがオススメです」
「スクールの生徒から『冬は技術を向上させる練習に集中して、春からのラウンドでスコアアップを狙いたい。そのためにはどんな練習がいいですか?』と質問を受けることが度々ありますが、基本的に冬だからといって特別な練習方法はありません。技術を向上させる練習はシーズンを通してするものなので、オフかどうかにかかわらずアマチュアは年中やってほしいです」
冬に練習を頑張りたいと考えるゴルファーは非常に熱心に取り組んでいる人だと梶川プロは称賛する一方で、その熱量を冬のラウンドにぶつけるのが効率的な上達につながると断言します。
「冬は気温の影響でボールの飛距離が落ちますし、コース上は芝が伸びきっていない状態なのでショットがより難しくなります。芝が枯れているとボールが地面から浮いていない(芝の上にボールが乗っていない)状態なので、それなりの技術がないとミスショットが多くなってしまいます。そのため、より注意深くショットを打とうとするので上達が早まることが期待できます」
「春から秋にかけての芝の状態がいいときは多少のミスでも何となく打ててしまいますが、冬は自分の欠点が分かりやすくなります。その欠点を見つけられれば改善すべき課題を把握できるので、練習で何をすればいいか明確になるでしょう」
ラウンド感覚が鈍ることのほうがアマチュアにはリスク
さらに梶川プロは、冬場にコースを回ることで春先以降のラウンドで自身の成長を感じられるメリットがあると言い、以下のように話を続けます。
「冬の難しい状況でラウンドをしていると、春になってコースが易しいと感じられるようになります。この感覚はゴルフの上達にとても大切で、自身のパフォーマンスを最大限発揮するために必要な“自信”を養うことができます」
「一方、冬にラウンドをしないと何カ月もコースから離れてしまうことになり、感覚が狂ってしまいます。アマチュアにとってラウンド感覚が鈍ることは、スコアダウンの致命的な要因になり得るでしょう」
厳しい寒さとの戦いでもあり、冬のラウンドはオンシーズンに比べるとプレーしやすい環境とはいえませんが、そのぶんプレー料金が安くなるのでコストを抑えながらコースを回ることができます。
また、冬のラウンドは課題も見つけやすく、自身が取り組むべき練習のヒントを得られることもあるので、スキルアップには絶好の機会とも言えるでしょう。
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