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- 白いボールがどんどん緑色に… 冬になると増加するフェアウェイの着色はキレイだけど困ることもある
野芝やコウライ芝が枯れる季節になると、フェアウェイを着色するゴルフ場が増加します。ゴルフ場が美しくなるのはもちろんですが、翌年の芽吹きにもいい影響を与えるというフェアウェイの着色ですが、反面デメリットもあります。
白いニューボールに緑の着色剤がべっとり
冬になると多くのゴルフ場はフェアウェイとラフが枯れて白っぽくなり、グリーンだけが鮮やかな緑色になります。
ところが冬になってもフェアウェイが緑色のままのゴルフ場があります。その理由は大きく分けて2つあります。
1つはフェアウェイの芝種が寒地型西洋芝だったり、冬になる前に寒地型西洋芝の種を蒔き、オーバーシードという手法で冬用のフェアウェイを育成したりすることです。これらの施設はエバーグリーンのゴルフ場と呼ばれます。
もう1つは着色です。フェアウェイに緑色の着色剤を散布することにより、見た目を鮮やかにすることに加え、太陽光の吸収を高めて芝生の光合成を促進する効果があるといいます。
フェアウェイが枯れて白っぽくなると、コースの見た目が寂しげになりますから、冬でもフェアウェイが緑色のゴルフ場は好まれます。多くのアマチュアゴルファーはそんなこと気にせずゴルフ場を選んでいるでしょうが、こだわりのあるゴルファーはフェアウェイが緑色のゴルフ場を意図的に選んでいます。
筆者は正直なところ特にこだわりはないのですが、12月にたまたまフェアウェイが緑色のゴルフ場をプレーする機会がありました。
ティーイングエリアからスタートホールを見渡したときは「フェアウェイが緑色だとやっぱりキレイだな」と感じました。
ただ、何ホールかプレーするとおろしたての白いニューボールに緑の着色剤が付着し、あっという間に使い古しのボールのようになってしまいました。ボール拭き用のタオルで拭いても、ボール洗い機で洗っても着色剤が落ちません。何だか残念な気持ちになりました。
ゴルフ歴24年にもかかわらず、このような気持ちになったのは初めての経験でした。フェアウェイを着色しているゴルフ場をプレーしたことは過去に何度もありましたが、おそらくティーショットがほとんどフェアウェイに飛ばず、セカンドショットもサードショットもラフから打ち続けていたのでしょう。
もしくは着色剤を散布したばかりの時期だったのでこのような現象が起こっただけであり、芝生に色が浸透すれば色移りしなくなるのかもしれません。それなら事前に教えてもらえれば、色移りしてもいいボールを持ってきたのにと思いました。
この日は新しく購入したボールの飛距離性能やスピン性能をコースで確かめたかったので、新球しか持ってきていませんでした。
緑色のボールをなくさないことが目的になってしまった
白いボールに緑色の着色剤が付着したからといって、ボールの性能にはそれほど影響はないはずなので、そのまま使い続けましたが、頭の中では次のようなことを考えていました。
「このボールが汚れたのはしょうがないけど、なくしたら新しいボールを使わなければならない。新しいボールを使うとまた緑色に染まってしまう。それは避けたいので今日のラウンドはこの1球だけで乗り切りたい」
そこから先はスコアを1打でもよくするのではなく、ボールをなくさないコースマネジメントに切り替えました。
OBと池を徹底的に避け、ロストボールになりそうなエリアも極力避けました。とにかく方向性重視でショットを選択したところ、何とか1球だけでラウンドを終えることができました。
そのことには満足したものの、パーオンを狙えるのにボールをなくさないようにボギーオンを選択したり、池越えを狙えるのに池の手前に刻んだりするマネジメントはストレスにもなりました。
そのようなショットを選択したのは自分自身ですが、その原因を作ったのはフェアウェイの着色です。今年に入ってからフェアウェイキープ率が着実にアップし、アイアンショットもほどよい入射角度で打てるようになったのに、まさかこんな仕打ちを受けるとは想像していませんでした。
今冬も寒さに負けじとラウンドするつもりですが、今後はフェアウェイを着色しているゴルフ場でプレーするのは避けたいという印象を持ってしまいました。
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