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- ゴルフ後に“整う”にはサウナ・水風呂・外気浴は「何分・何分・何分」? 疲労回復だけでなく前夜の安眠にも
ゴルフ後の疲労回復法として一般的になりつつあるサウナ。自身もサウナ愛好家であるプロコーチの伊東大祐氏が、サウナの効果的な利用方法やその効用について解説します。
サウナは疲労回復を促進し疲れにくくなる
ゴルフは体力と精神力が必要なスポーツ。長時間のプレーは体に大きな負担をかけ、疲労が溜まります。今回は適切なリカバリー手段として多くのプロゴルファーが実践しているサウナの効果や適切な利用方法を、プロコーチの伊東大祐氏が紹介します。
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サウナの最大の効果は血流の改善です。高温の環境に身を置くことで血管が拡張し、血流が促進されます。これにより、筋肉内に蓄積した乳酸が減少し、疲労回復が早まります。特に疲れが蓄積しているゴルファーや、疲労が溜まりやすい人には効果的です。
また、サウナ後の深い睡眠も大きなメリットとなります。サウナ利用により睡眠の質が向上し、疲労感が軽減されます。ゴルフの前日にサウナを利用すると、翌日のパフォーマンス向上につながるでしょう。
さらに、サウナで温まった体はストレッチの効果を最大限に引き出します。サウナ後のストレッチは、柔軟性の向上や怪我の予防にも役立ちます。
サウナの効果的な入り方
推奨するサウナの入り方を紹介します。サウナ室=通称“サ室”(サウナストーブが設置された部屋)には、個人差がありますが一度に12分くらい入ります。重要なのは心拍数を上げること。可能であれば“サウナウォッチ”を使用し、心拍数をモニタリングしながら入るといいでしょう。通常の脈拍の約2倍になることが理想です。例えば、普段の脈拍が70なら140まで上げることを目指しますが、心拍数を上げるには12分程度かかるとされます。
これも個人差がありますが、“サ室”の温度が100度程度の高温なら心拍数が早く上がり、滞在時間は10分程度、逆に90度なら15分程度が脈拍を通常の2倍にする目安です。
“サ室”から出た後は、水風呂で外の気温に合わせて夏なら2分、冬なら1分クールダウンし、外気浴を5~10分間行います。このプロセス(サウナ→水風呂→外気浴)を3セット行うことが推奨されます。
なお、椅子に座って外気浴をしている時に、フワーッと気持ちよくなります。俗に“整い”と言われるもので、リラクゼーション効果が高まります。多くのサウナ愛好家にとってこの瞬間こそが至福の時。この繰り返しによって体はリカバリーし、心もリフレッシュされます。
サウナには単なるリラクゼーション以上の効果があります。特にゴルフプレーヤーにとっては、パフォーマンス向上や疲労回復、さらには心身の健康維持に役立つのです。
【解説】伊東 大祐(いとうだいすけ)
1988年生まれ。11歳で単身渡米。17歳の時オーストラリアに移住し、ジェイソン・デイ率いるゴルフ部に在籍した。2012年に女子世界ランキング1位のカリー・ウェブやユ・ソヨンを育てたイアン・トリッグスに弟子入りし、コーチに転身。20年に帰国し、海外仕込みの「スイング」「フィジカル」「メンタル」の三位一体型コーチングで「プロを育てるプロ」として活躍中。
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