- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「目土じゃ無理!」なほど傷んだ芝はどう直す? ゴルフ場の片隅にある「ナーセリー」の重要な役割
ショット時に芝を削ってしまったら「目土」をしますが、それでも芝は傷んだり枯れたりします。ゴルフ場の芝はどのように修復されているのでしょうか。
スペアの芝が育てられる「ナーセリー」
フェアウェイやラフからのショットで、ボールと一緒に芝も削り取り「ディボット跡」を作ったら、ゴルファーは砂をまく「目土」をするのがマナーです。目土をすれば、芝の修復を促進することができます。
デリケートな植物である芝は、目土をしても十分に生えそろわなかったり、病気にかかったりして枯れてしまうことがあります。日陰ができやすい場所では、日照の短さによる栄養不足で育たなくなることも考えられます。
ディボット跡だらけになったセカンド地点や芝が枯れてしまったら、比較的広い範囲で一斉に芝を張り替えなければなりません。どのような方法で交換されているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「多くのゴルフ場には『ナーセリー』と呼ばれるスペアの芝を育てる場所が設けられています。ベント芝や高麗芝など、ゴルフ場で使われている複数の種類の芝を常にストックし、ある区画で交換が必要になった場合には、ナーセリーからその修理地に対応した種類の芝を切り出し、張り付けをします」
芝は植物なので、長い期間日に当たらないなどの理由で、病気になったり、枯れたりします。そうした芝に、専用の薬品や化学肥料を与え再生する手段もありますが、それなりの時間が必要になります。古い芝は切り取り、新しいものを植え付けることは、休みなく稼働するゴルフコースには、必須と言えるのかもしれません。
「観賞用や園芸用ではなく『スポーツターフ』である以上、できる限り芝が競技を妨げないようにしなければなりません。例えば、グリーンではボールの転がりに抵抗があってはいけませんし、フェアウェイやラフの芝にもそれぞれ望ましい姿があります」
影に隠れた存在ナーセリーがコースの美しさを保つ
ナーセリーは、ゴルフ場の隅に作られていることが多く、ゴルファーにはなかなか気づかれにくいです。地味な存在ではありますが、コースの保全には非常に大切な役割を果たしています。
用地が狭いなどの理由で広大なナーセリーを作れないゴルフ場も珍しくありません。そうしたゴルフ場で、芝を交換する必要が生じた場合には、どのような処置が行われるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「ティーイングエリアの近くなど、プレーにあまり影響しない箇所の芝を切り出して該当の修理地に移植する手段が取られています。しかし、そのままでは土がむき出しになって見栄えが悪くなってしまうので、バックティーをはじめとしたあまり人の目につかない場所の芝を切り出しています」
ナーセリーは、いつまでも青々とした美しいゴルフ場を作り出すための「縁の下の力持ち」。コース管理を行い芝に関するさまざまな知識を有する「グリーンキーパー」の見えない努力もあるのです。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking