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- 上級者は絶対入れない場所にハザード多くない!? ゴルフ場はビギナーに意地悪な造りになっているの?
ティーイングエリアの目の前に広がる谷など、プロや上級者ならまったく怖くないハザードでも、ビギナーには強烈なハザードとして映ります。
ゴルフ特番でプロが「あんなバンカー入らないし」とつぶやいた
BS日テレでオンエアされた「ゴルフサバイバル トッププロ大集結SP2024」を視聴しました。
この番組は2018年4月からBS日テレで放送されている人気ゴルフ番組「ゴルフサバイバル」の年始特番という位置づけです。
通常放送は今後の活躍が期待される10人の女子ゴルファーたちが賞金100万円を争奪する様子を4週にわたってオンエアしますが、年始特番はトッププロ10人が賞金500万円を争奪する様子を約3時間かけてオンエアしていました。
「トッププロ大集結SP」は2020年から毎年放送されています。関係者によるとレギュラーツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の最終日の翌日に収録が行なわれているようで、戦いの舞台は宮崎国際ゴルフ倶楽部です。
今回の出場メンバーは青木瀬令奈選手、菊地絵理香選手、桑木志帆選手、佐久間朱莉選手、佐藤心結選手、鈴木愛選手、永井花奈選手、蛭田みな美選手、リ・ハナ選手、山内日菜子選手の10人でした。
1番パー5で青木選手、桑木選手、佐藤選手、蛭田選手、リ選手、山内選手の6人がバーディーを奪い、パーでホールアウトした菊地選手、佐久間選手、鈴木選手、永井選手の4人がサドンデス形式のアプローチ対決で脱落者を決めることになりました。
番組スタッフが「パーの方、バンカーからサドンデスです」とアプローチ対決の場所を伝えたところ、菊地選手が印象的な言葉を口にしました。「あんなとこ、入らないし」とつぶやいたのです。
そのバンカーはグリーンの左手前に配置されており、グリーンの右奥に切られたピンまで38ヤードも離れています。菊地選手が口にしたとおり、プロであればピンを狙ってこのバンカーに入れることはまずありません。その不安が的中し、菊地選手は1ホール目で脱落してしまいました。
「あんなところ入らない」に入るのがアマチュアのゴルフ
筆者は仕事柄、ゴルフ場でプロゴルファーのレッスン取材を行なったり、ラウンドレッスンを受けたりすることがあります。
そうすると「あんなバンカー入らないでしょ」「あんな池、入らないでしょ」「こんな谷越え、楽勝でしょ」という言葉をプロゴルファーから頻繁に聞きます。
そのたびに「いやいや、アマチュアは入りますって。あんまりプロゴルファー目線で物事を見ないほうがいいですよ」と言い返します。
アマチュアのゴルフはどスライスもどフックも出ますし、ダフリやトップもプロとは比較にならないほどひどいのが出ます。
プロゴルファーの目線だと、ドライバーがキャリーで100ヤードも飛べば谷を越えるショットなんて何のプレッシャーも感じません。
ところがアマチュアは目の前に谷が広がっているというだけで、底知れぬ恐怖を感じます。そうするとチョロやテンプラなど普段は絶対に出ないようなミスショットが出ます。
池やバンカーも、プロゴルファーにとってはプレッシャーにならない場所にあっても、アマチュアは視界に入っただけでプレッシャーを感じます。
そもそも池やバンカーはミスショットに罰を与えるためのハザードなので、ミスが少ないプロゴルファーや上級者には大したプレッシャーにならず、ビギナーやアベレージゴルファーだけにプレッシャーを与えます。ゴルフ場という施設はミスショットが多い人間に対して意地悪な造りになっているのです。
アマチュアが苦戦する姿を見て、「あのバンカーショットはボクでも難しいですよ」「ボクなら絶対にあのバンカーには入れないですね」とプロゴルファーは他人事のように口にしますが、こちらだって入れたくて入れているわけではありません。グリーンに乗せたいと思って打ったショットが、入れちゃいけないバンカーに入ってしまうのです。
なのでバンカーや池に入れたくない人は、バンカーが少ないゴルフ場、池が少ないゴルフ場を選ぶのもゴルフを楽しむ方法の一つになるのです。
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