死亡事故も頻繁に起きている! ゴルフ場の池にある「棒」の使い方とボールを拾うときに気をつけたいこと

ゴルフ場の池には「ボールピッカー」と呼ばれる棒状の器具が用意されていることがあります。どのように使われるものなのでしょうか。

ボールをホールドして簡単に拾い上げられる

 ゴルフ場の池は戦略性を高めるためになくてはならない存在です。池を前にすればゴルファーにはプレッシャーがかかり、ミスを誘発。誰もが「池ポチャ」の苦い経験をしていると思います。

池に沈んだボールを拾う際には、細心の注意を払う必要がある
池に沈んだボールを拾う際には、細心の注意を払う必要がある

 そうした池のそばには、先端でボールをつかめそうな棒状の器具が置いてあることがあり「何のシーンで使われるものなのだろう」と疑問に感じた人もいるかもしれません。

 一般的に「ボールピッカー」と呼ばれる器具なのですが、どのように使用するのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「メーカーによって多少形状は変わってきますが、先端の部分がボールより一回り大きい半月型になっており、ボールに被せて軽く押しながらひねると、ボールがはまって拾い上げることができます。比較的浅い場所に沈んでいる場合は、アイアンヘッドを使ってかき出そうとすることもありますが、ボールが固定されていないのであと少しのところで落ちてしまうことも。対して、ボールピッカーはがっちりとホールドしてくれるうえに扱いも簡単なので、非常に便利な道具です」

「なかには『池に落ちたボールって拾っても問題ないの?』と考える人もいるかと思いますが、時間をかけるなど周りの迷惑にならない範囲であれば拾うこと自体は悪いことではありません。自分が落としたボールをピックアップするのは、池ポチャした後のドロップの位置を決めるためにも必要な行為です」

「一方で『せっかくだから、ついでに他のボールも持って帰ってしまおう』といった理由でピッカーを使うのは望ましくありません。そもそも水に長く浸かってしまったボールは表面のカバーなどが劣化し性能が落ちているので、集めても意味はないでしょう」

 池に落ちたボールはゴルフ場側で定期的に回収されています。ゴルフ場のボール拾いを専門とする「ゴルフボールダイバー」と呼ばれる潜水士の免許を持った人の中には、高収入を得ている人もいるそうです。

 池の水を自由に抜いたり入れたりできる構造になっているゴルフ場も存在し、そこでは業者に頼まずとも「池の清掃」のついでにボールの回収を実施しています。

 各地で集められたボールは洗浄や選別、表面のコーティングなどの工程を経て、状態がまだ良いものに関しては「ロストボール」として全国のゴルフ用品店で販売されています。

過去には死亡したケースも。ボールを拾う際に注意したいこととは?

 簡単にボールを拾い上げることができるボールピッカーですが、飯島氏は使うべきではない場面もあると注意を促します。

「ボール拾いに夢中になることもあると思いますが、池の周りは大変滑りやすくなっています。そのため、誤って足を滑らせて池に転落してしまい、助けに行った人も巻き添えで一緒に落ち、死亡するというケースが過去に何件も発生しています」

「ですから、池のふちなど確実に取れるような場所にボールがあった時以外で使うことはオススメできません。場合によっては、明らかに届かない場所に落ちていることも少なくないので、そのような場合は決して無理をせずに目視で判断することが重要です」

 特に冬場は気温の低下により、水分を多く含んだ土は凍ってしまいます。さらに滑りやすくなるだけでなく、水温の低い池に転落すれば一瞬で体力が失われて危険度は高まります。命にも関わりかねないので、潔(いさぎよ)く諦めて新しいボールを使うべきでしょう。

 ボールピッカーは、手を濡らすことなくボールを回収できる便利なアイテムです。しかし、ゴルファーとしてのマナーや事故防止の観点から使用が好ましくない場合もある点は、頭に入れておいた方が良いかもしれません。

【写真】ロストボールよりも安い!? ワークマンのボールなど小物アイテムの詳細

画像ギャラリー

「STANDARD ゴルフボール」 1箱12個入り 1500円(税込み)
「STANDARD ゴルフボール」 1箱12個入り 1500円(税込み)
ワークマンゴルフボール「Standard Golf Ball(スタンダードゴルフボール)」
大きめにプリントされた「FO」ロゴが印象的
推奨ヘッドスピードは35~45メートル/秒など、外箱からボールの特性が分かるようになっている
新品とは思えない安さなので、ビギナーを中心に人気になりそうな「ワークマン」ゴルフボール
池に沈んだボールを拾う際には、細心の注意を払う必要がある

最新記事