自分なら当てちゃいそう!? プロの試合では観客がかなり近くで見ているけど…気が散ったりしないの?

プロの試合では、たくさんのギャラリーが選手の近くで観戦している光景を見かけますが、危なくないのでしょうか。また、プロゴルファーはどのように感じているのでしょうか。

ツアープロはたくさんのギャラリーがいるほうが集中できる

 プロのゴルフの試合を見ていると、多くのギャラリーがティーイングエリアやグリーンの周りで観戦しています。

こんなに間近に観客がいても集中できるもの? 写真:GettyImages
こんなに間近に観客がいても集中できるもの? 写真:GettyImages

 さらにはティーイングエリアだけでなく、打球方向の両側のラフ付近までせり出して観戦するシーンも見かけます。この状況はギャラリーにとって危なくないのでしょうか。

 現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは次のように語ります。

「ティーイングエリア付近でギャラリーが打球方向にせり出して観戦していても、プロがティーショットでそのような場所に打ち込むことは絶対にありえません。試合を運営している主催者も、プレーの邪魔になりそうな場所や危険なところにはロープなどを張って、立ち入らないようにしています」

「ただ、プロの選手でもボールが左や右に曲がることがあり、ボール落下地点の左右はギャラリーも注意が必要です。係員が控えていて、注意喚起している場合もあります」

 梶川プロは2009年の東海クラシックの最終日、最終組で石川遼選手、池田勇太選手と優勝争いをしています。石川選手が最終ホールで劇的なバーディーをとって優勝したので、梶川プロは残念ながら準優勝に終わりました。 

 このような経験の中で、梶川プロは近くにいる大ギャラリーをどのように思っていたのでしょうか。

「東海クラシックのときは石川選手の人気が絶頂の頃で、最終組のギャラリーはものすごい数でした。そのときに感じたことは、ギャラリーがまるで景色のように見えたことです」

「プロの目線からはギャラリーが林やブッシュ(低木が生い茂ったヤブ)のように見えているので、無意識にその方向には打ちません。逆にギャラリーがティーショットの場所から花道をつくってくれているような景色になるので、打ちやすいというイメージもありました」

実際の観戦の際に気をつけるべきことは?

 自分のお目当ての選手が打ち終わると、他の選手が打とうとしているにもかかわらず、次のショットの地点まで移動を開始してしまうギャラリーも見かけます。そういった人たちのことは気になるのでしょうか。

「ギャラリーがたくさんいる中では、何人かが動いていたとしても多くの人が止まって見ているので、気になることもほとんどありませんでした。逆に、ギャラリーの数が少ないと一人一人の動きが見えてしまうので、とても気になります。話し声も大ギャラリーのときは単なる雑音に聞こえるのですが、少ないと話す内容まではっきりと聞こえてくるので集中できません」

「各ホールのティーイングエリアでギャラリーが数人という場合もあります。そのような時のティーショットで自分の斜め前などに立たれると視界に入りやすいので、斜め後ろや背中側に立って観戦していただけると助かります」

「グリーン上でも同じで、ギャラリーが多いと景色に同化してしまうので気にならないです。数人のギャラリーしかいない場合は、その人たちが動いたり話したりすると、とても気になってしまいます。特にパッティングは集中が必要な場面ですので、可能な限り静かな環境をつくっていただきたいですね」

 プロの試合を観戦しに行ったら、できるだけ選手の近くでプレーを見たいと思います。梶川プロが指摘したポイントに注意しながら試合を観戦するよう心がけ、選手が気持ちよくプレーできる環境をつくりましょう。

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