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- 「バンカー=サンドウェッジ」じゃスコアは伸びない!? 遠いバンカーから距離感を出すコツとは?
グリーンまで30〜40ヤードある距離のある距離のあるバンカーに入った場合は、どのようなクラブを使用するのがいいのでしょうか。
距離のあるバンカーからはサンドウェッジを使わないほうがいい
バンカーには主にフェアウェイバンカーとグリーン近くにあるガードバンカーという2種類があります。フェアウェイバンカーに入ったときはできるだけ距離を出したいので番手の大きなアイアンを使ったり、アゴが低い場合にはウッドを使うこともあります。
しかし、グリーン近くのバンカーでは、サンドウェッジ以外は使用できないという固定概念にとらわれているゴルファーもいるようです。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、「距離があるガードバンカーの場合は、アプローチウェッジやピッチングウェッジを使った方がいい」と話します。
「バンカーの打ち方にはいろいろありますが、基本的にはエクスプロージョンと呼ばれる砂の爆発力によって脱出する方法が基本です。その場合、飛距離は芝の上で打った場合と比べて30〜40%程度に落ちてしまいます」
「つまり、通常のサンドウェッジの飛距離が60ヤード程度の人が、バンカーからエクスプロージョンで打つと20〜25ヤード程度しか飛ばないため、グリーンまで距離がある場合は届きません。バンカーショットで60ヤード打ちたいのであれば、芝から100ヤード程度の飛距離が出せるクラブを使用するべきです」
「砂の力に負けない筋力のあるゴルファーはサンドウェッジでも構いませんが、筋力の衰えてきたシニアや女性ゴルファーはアプローチウェッジでもいいです。バンカーのアゴが低ければ、ピッチングウェッジを使ってもいいでしょう」
「バンカーからの飛距離調整にもコツがあります。まず練習場でサンドウェッジやアプローチウェッジを使って30ヤード程度のキャリー(ボールが落ちる地点)が出る力加減を把握してください。そして実際のバンカーでは、その2〜2.5倍程度の力加減や振り幅を意識すれば、飛距離が30ヤード程度になるはずです」
「たとえばサンドウェッジで30ヤードをキャリーで飛ばせるのなら、バンカーからはほぼフルショットで30ヤードに届きます。この考え方は短いバンカーでの力加減の調整にも使えるので、覚えておくと役に立ちます」
距離のあるガードバンカーはプロでも難しいショット
ほかにも梶川プロは、距離のあるガードバンカーで注意することについてアドバイスをしています。
「バンカーの砂の状態がどうなっているのか、必ず確認をしましょう。砂が少ないバンカーや硬いバンカーの場合は、エクスプロージョンにならないで直接ボールを打ってしまう可能性があります。すると想定以上に飛距離が出て、グリーンをオーバーしてしまいます。グリーン奥がOBだったり難しい状況なら、届かないことを覚悟のうえでサンドウェッジを選択する勇気も必要です」
「また、距離があるとどうしてもリキミが出やすくなります。ダフってしまいバンカーから出なければ、もう一度距離のあるバンカーショットをしなければなりません。無理にグリーンに乗せようとしないで、バンカーから脱出することを優先させるのも大切です」
レギュラーツアーで年間サンドセーブ率1位(2009年)になったことがある梶川プロでさえ、距離のあるガードバンカーは非常に難しいショットの一つだといいます。アマチュアの場合、無理にグリーンを狙うのではなく、できるだけ距離を稼いで次のショットでグリーンオンを狙うような気持ちでバンカーショットをすることをオススメします。
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