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- 永遠の課題でもある朝イチの“ティーショット” 後続組に見られて余計に緊張…いい対処法ってあるの?
朝イチのスタートのティーショットは何かと緊張するもの。ボールをうまく打てるかどうか心配にもなりますし、これからスタートを迎える後続組が見ていると思うと余計に緊張が高まります。なにかいい対処法はあるのでしょうか。
結局は慣れ…とはいえ似た環境で練習することも大切
朝イチのスタートホールはまだ体も慣れていないうえに、その日の自分の調子が分からないまま迎えることがほとんどでしょう。
そのため、スタートのティーショットでナイスショットを決めることができれば、その後のラウンドもなんとなくうまくいきそうな気がしますし、反対にミスショットをするとその日のスコアは悪くなるような気がしてしまうものです。
それだけ朝イチのティーショットには不安や緊張がつきまとうものですが、ティーイングエリアにはこれからスタートする後続組が控えていることもあって、ほかのゴルファーに見られていると思うと緊張はさらに高まります。
その緊張は「ミスショットをしてヘタだと思われたくない」という気持ちからくるものなのかもしれませんが、このような状況をうまく乗り切る対処法はあるのでしょうか。
現役のシニアツアープロで、ゴルフスクールも経営している梶川武志氏は以下のように話します。
「ゴルフに限らず人はさまざまな場面で緊張してしまうのですが、その状況に慣れる訓練をするのが最も手っ取り早い方法だと思います。プロでも試合のとき、今までにないような大観衆の中で朝イチのティーショットをしようとすると緊張するものです」
「その緊張を楽しむことができればいいのですが、なかなかそのような精神状態をつくり出すことはできません。しかし、同じような経験を重ねれば自然と対応できるようになるはずです。アマチュアの人も同じで、人に見られることに慣れるしか方法はないでしょう」
続けて梶川氏は「慣れるためにはラウンド経験を積み重ねることがベストですが、練習場でも同等の効果を得られる方法がある」と言います。
「ゴルフ練習場の場合、入口に近いところの打席は必然的に人通りが多くなります。特にゴルフを始めて間もないビギナーは『自分のヘタな姿を見られたくない』『周りに迷惑をかけたくない』という気持ちから、入口から離れた打席を選んでしまう傾向があるでしょう。他人から見られることに慣れたいと思うのなら、あえて入口に近い打席を選んで練習をするのも一つの方法です」
「もちろん、打席の近くを通る人が全員ショットを凝視しているわけではありませんが、視界に入っているのは間違いありません。そして、練習をしているうちに自然と人通りは気にならなくなるはずです。ラウンドで朝イチのティーショットで他人の目が気になる人は、このような練習場の状況と同じであることを自分に思い込ませればいいのです」
ボールではなく“コース”に集中する方法も
また、他人の目が気にならないようになるためには「ボールにより集中する」という考え方もよく耳にしますが、梶川氏は「もっと有効な方法がある」と言い、次のように話を続けます。
「ボールに集中する方法も悪くはありませんが、ボールを凝視しすぎて体が固まってしまい、逆にミスショットが出やすくなる可能性もあります。そのため、集中するのはボールではなく“コース”のほうがいいと思います」
「具体的に『コースに集中する』とは、自分の飛距離に合わせてボールを落とす位置を想定する方法です。例えば、自分のドライバーのキャリーが200ヤードなら、200ヤード地点はどのあたりなのかを確認して『あの辺りに落とす』と自分に言い聞かせながら打つのです」
「そうすることで自然とボールの落下地点に意識が向きますし、集中力も高まって他人の目は気にならなくなるでしょう。加えて、ボールを見すぎて体が固くなってしまうリスクも軽減することができます」
ゴルフは技術だけでなく、メンタル面がプレーに影響を与えるスポーツでもあります。他人の視線で緊張してしまい、朝イチのティーショットでよくミスが起きてしまうゴルファーは、人から見られやすい環境を自らつくって練習を重ねたり、ラウンドでの意識の向け方を工夫してみてはいかがでしょうか。
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