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- パッティングも風の影響を受けるの!? 風速何メートル以上で警戒すべき? 強風時の注意点と対策
弾道の高いショットは風の影響を強く受けますが、パッティング時にも影響を受けることはあるのでしょうか。
体が風でふらつかないようにすることが大切
ドライバーなど飛距離の出せるクラブは風の影響を強く受けるため、考慮したうえでコースマネジメントしていく必要があります。たとえ弱い風であったとしても、アゲンストの場合は普段より飛距離が出にくくなります。
では、パッティング時にも風の影響を受けることはあるのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、「ショットほど気にする必要はないが、注意すべき点はある」と話します。
「プロの試合はコースセッティングでグリーンをかなり速くしているので、止まっているボールが風で動いてしまう状況になると中止になります。しかし一般的なラウンドでは台風でもない限りゴルフ場がクローズになることはないので、プレーは継続しなければなりません」
「一般的なゴルフ場のグリーンスピードは8.5〜9.5フィート程度なので、風でボールが転がってしまうような状況はあまり多くないと思いますが、なるべく風が弱まったときに打つのがベストです」
「風速が5メートル位になると人間の体は風圧を感じ始めるようになります。5メートルというとピンフラッグがはためく程度の強さですが、これくらいになると自分の体も風の影響を受けるようになってきます」
「パッティングで体が動くとパターの芯を外しやすくなるので距離が大きくズレる可能性がありますし、ショートパットも入りにくくなります。対応策としては下半身をどっしりとさせ、ストロークを安定させることです」
「下半身を安定させるためには、いつもよりスタンスを広めにとり、腰をやや落とし気味にして構えてください。このようにすると上半身にも力が入ってしまうことがあるので、あくまで下半身だけを安定させるという意識を持つようにしてください」
「また、風向きが正面からか後ろからなのかで、下半身の安定のさせ方を変える必要があります。正面からの風の場合は体重をややツマ先寄りに、後ろからの場合はカカト寄りにすると安定感が増します」
風の強い日は「下半身の不動」を意識せよ
ショットの場合は風がボールの曲がる方向に大きな影響を与えますが、パッティングでも同じようにラインに気をつけるべきなのでしょうか?
「プロの場合はパッティングでもアゲンスト、フォローでかなり気を使います。特に下りのラインでフォローが吹いているときの距離感は難しくなります。また、フックラインでは右からの風、スライスラインでは左からの風は曲がりが大きくなるので、考慮してパッティングします」
「しかしアマチュアの場合は、ラインにまで気を使いすぎるのはよくないと思います。風があるということであれやこれや考えすぎると、パッティングに集中できなくなってしまうからです。風が強いときは下半身を安定させることが一番大切なので、こちらに集中した方がいいでしょう」
ショットの場合はスイング全体の動きが大きいので、風が体感に影響することはほとんどありませんが、パッティングの場合は動きが小さいので影響を受けやすいです。風の強い日のパッティング時は、梶川プロオススメの「下半身の不動」を意識するといいでしょう。
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