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- 「実はもうやめたんです」 環境の変化? 金銭的要因? せっかく始めたゴルフから離れてしまう理由とは??
コロナ禍をきっかけにゴルフ人口が大きく増加した一方で、何らかの理由でリタイアしてしまった人も一定数存在します。一体なぜ、ゴルフから離れる決断をしてしまうのでしょうか。
初ラウンドで苦しい思いをしたビギナーも
ゴルフは世代を問わず、老若男女の多くの人に愛されているスポーツの一つでもあります。
特に近年は、若者や女性を中心とした新規ゴルファーが増加し、土日や祝日のゴルフ場は多くの人でにぎわいをみせていますが、一方でゴルフライフをスタートしたにもかかわらず、途中でリタイアしてしまう人も少なくありません。
一体どんな理由でゴルフから離れてしまうのでしょうか。これまで多くのゴルファーを指導してきたレッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。

「まず、ビギナーが早々にリタイアしてしまうケースの場合、おそらくコースデビューの時に何か嫌な思いをしたのではないでしょうか。十分な練習もせずラウンドを迎えた場合、当然ショットはまとまらないですし、ひたすら走ってばかりいると『ゴルフはつまらないスポーツ』と感じてしまうこともあります。ネガティブな感情のままラウンドを終えてしまえば、続けようとは思わないのでしょう」
さらに村井プロは、経験不足の人を無理に誘う周囲にも問題があると指摘します。
「練習不足や未経験の人を勢いで誘うことには賛同できません。十分な練習をさせないままコースに出ると、本来楽しめるはずのラウンドがツラく感じ、決して安くないプレー料金を払うことに価値を見いだせないと思われても仕方ありません」
「これでは『お金がもったいないから次からは行かなくてもいいや』と思ってしまっても不思議ではありませんよね。ツラい経験をさせないためにも、ビギナーを誘う際は十分な練習をさせてからコースを回ってほしいです」
村井プロはそのほかにも、環境が変化したことによりゴルフをやめる人も多いと話します。
「ゴルフをやめる大きな理由の一つに、転勤や引っ越しなどの『環境の変化』が考えられます。新しい土地に住んだ際、ゴルフをする人が周りにいないと誰とラウンドに行けばいいか悩むことになってしまうのです」
「趣味でゴルフをしている人は、競技ゴルファーとは熱量が違います。周囲に一緒に行く人がいないと、自然と練習にも行かなくなるのではないでしょうか。足が遠のくにつれ、ゴルフへの熱も次第に冷めてしまうのでしょう」
若い人たちは金銭的な問題も絡む

村井プロは続けて“お金”の問題もやめる理由として考えられると言います。
「20~30代の若い世代に見られる傾向としてはお財布事情が挙げられます。例えば、結婚して子どもができると当然ながら子育てにお金が必要になります。収入を養育費に充てる割合が多くなるため、ゴルフに費やせる余裕はなくなるでしょう」
「男性の場合『自分だけ遊んでばかりいて!』と奥さんから理解を得られないケースも少なくありません。子育て世代の行きたくても行けない現状が、ゴルフから離れてしまう要因になっているのでしょう」
そのほかにも、思うように上達できない自分に嫌気が差したりと、ゴルフから離れてしまう理由は人それぞれ考えられます。ゴルフを続けることが必ずしも正解とは言えませんが、現在は「1人予約」を受け入れていたり平日割りなどの割引プランを用意しているゴルフ場も存在するので、それらをうまく活用して無理のない範囲で続けることもできるでしょう。
また、ゴルフに対する印象は一緒に回る人によって大きく変わるものでもあります。ビギナーにとって初ラウンドがいい思い出となるためにも、経験者は十分なサポートを心がけることが大切なのではないでしょうか。
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