“パー3詰まる問題”はどうにかならないのか… 後ろの組に先に打たせる「コールオン」ちゃんとやってる?

パー3のホールに到着すると、前の組が詰まっていて、場合によっては数十分待たされることがあります。なぜ所要時間がもっとも短いパー3で渋滞が発生しやすいのでしょうか。

パー3はグリーンが空くまで打てないから詰まる

 パー3のホールに到着すると、前の組が詰まっていて、場合によっては数十分待たされることがあります。ゴルフにおける各ホールの所要時間の目安は、パー3が10分、パー4が15分、そしてパー5が20分とされていますが、なぜ所要時間がもっとも短いパー3で渋滞が発生しやすいのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

渋滞が発生しがちなパー3 写真:PIXTA
渋滞が発生しがちなパー3 写真:PIXTA

「理由は何点かあると思いますが、まずゴルフ場の開発段階で、アップダウンの激しい場所や、打ち上げや打ち下ろし、さらに谷越えや池越えといった地形の制約が多い場所には、1打でグリーンを狙えるパー3のホールを設けることが多いです。結果的にビギナーにとって難度が高いコースレイアウトになり進行が遅れるのです。そのため、多くのコースではグリーン横に、池などに入った場合に使用する『ドロップゾーン』や『プレイング3(前進3打)』を設けるなど対応しています」

「また、パー4やパー5であればグリーンに前の組がまだ残っていても、ティーショットが届くことはほとんどありませんが、パー3の場合は1オンが前提となっているので、前の組がグリーンを空けない限りティーショットは打てません。まるでベルトコンベアーように、コース内の各組が同じスピードでプレーしていくのが、全体の進行をスムーズにする理想の形です。しかし、パー3は特にそのセオリーが崩れやすいため渋滞が発生するのです」

「また、パー3での渋滞を軽減させるために『コールオン』を導入しているゴルフ場は多いです。コールオンは、パッティングをする前に後ろの組に先にティーショットを打ってもらい、後続組がティーイングエリアから離れてグリーンに向かって移動している間の時間を使ってパッティングを済ませ、ホールアウトするというプレー方法です」

「全員がグリーンオンしたらマークしてボールをピックアップし、安全な場所に待避します。グリーンの近くに待避用の防球ネットが設置されている場合もあります。そして、ティーイングエリアに向かって手を上げてコールオンのサインを出し、後続組のティーショットをそっと見守ります。『前の組に見られながらティーショットを打つのが緊張して嫌だ』という声もよく聞きますが、渋滞をなくすためにゴルフ場の指示に従うのがマナーです」

パー3以外にも詰まりやすいケースが

 ちなみにパー3以外のホールではどのようなケースで詰まりやすくなるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「距離が短めに設定されたパー5では、2オン狙いのロングヒッターが2打目地点でグリーンが空くのを待つことがあり、パー3と同じような状況になりがちです。また、ティーイングエリアから2打目地点が確認できないドッグレッグホールなどブラインドホールでは、しっかり安全確認をするなど慎重にならざるを得ないので、進行速度が落ちることがあります」

 いつも詰まりやすいと感じるホールがあるとしたら、そこに渋滞を発生させる明確な理由が存在するはずです。ホール全体を眺めて何が原因となっているかを想像してみたり、後ろの組を待たせないためにどのようなことができるかを考えたりすると面白いかもしれません。

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渋滞が発生しがちなパー3 写真:PIXTA
レーキをかける場合は柄をなるべく平行にしてならす 写真:Getty Images
レーキはバンカーの外に置くのが最も一般的 写真:AC
バンカーの内側にフチと平行に置くパターン 写真:AC
レーキのヘッドをバンカー内に入れ、柄の部分をフチと垂直に置くパターン 写真:AC

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