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- コースがキレイに見渡せる以外にも理由がある!? 多くのゴルフ場レストランが2階にある理由とは?
クラブハウスには、フロントやロッカールームなどさまざまな場所がありますが、「レストランが2階にあることが多い」と思った人もいるかもしれません。
利用頻度の少ないレストランは2階に設置されやすい
クラブハウスには、フロントやロッカールーム、さらにはゆっくりとくつろげるロビーや浴室などさまざまな設備が整えられています。
他にも、ハーフターンなどで利用するレストランがありますが、多くのゴルフ場で「レストランが2階にある」と感じた人もいるのではないでしょうか。
では、レストランが2階にあることが多いのはどうしてなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「もちろん『1階よりも景色が良くなるから』という理由もありますが、レストランが2階に設置されるケースの多い最大の理由として『導線上の優先度が下がる』ことが挙げられます。ゴルフ場に到着したらまずフロントでチェックインを済ませ、次にロッカールームでウエアに着替えたり貴重品を預けたりします。その後はコースや練習場に向かう場合のが一般的な動きでしょう」
「そして、ラウンド後、浴室で汗を流し、再びロッカールームで荷物をピックアップして、最後に精算をして帰宅というのが基本的な流れになります。ハーフターンで休憩があるのが一般的なので、多くの人がレストランを利用しますが、フロントやロッカールームとは違って1度しか行かないことが多いため、利用頻度が少ないレストランは上の階に設けるというのが、クラブハウスの典型的な造りとされています」
なかには、レストランの外側にテラスがついていて、外階段からレストランに入れる造りになっているところもあります。
日本のクラブハウスは課題点がある
飯島氏は「日本のクラブハウスは、海外のものと比べて課題点がある」と話します。
「日本のゴルフ場の場合は、『コース』と『クラブハウス』がデザインやコンセプトなどの観点で、切り離されて開発されているのが個人的に残念なポイントです。例えば、アメリカの新しいゴルフ場では斜面の途中にクラブハウスを建てて上の階にフロントやレストラン、下の階にロッカールームやコースへの出入り口を設けるところが多くなっています。ゴルフ場に入った際には平屋建てに見えますが、コース側から見ると2階建て以上になっているという形態をしています」
「さらに、クラブハウスの下にカートの駐車スペースを作れば、お客様がスムーズにカートを利用できるだけでなく、車庫を別で建てなくてもカートの点検や充電も行えるので、機能的にもデザイン的にも優れたものになると言えるでしょう」
日本では、バブル期にゴルフ場の数が一気に増えましたが、クラブハウスの耐用年数は50年前後と言われているため、今後は多くの施設で建て替えが必要になるとされています。土地の制約といったハードルもあるかもしれませんが、より利便性が高くてコースの雰囲気ともマッチするようなクラブハウスになると、よりゴルフも楽しくなるかもしれません。
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