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- 朝イチのティーショットで「今のはノーカウントで打ち直し」が許される!? “特別ルール”「マリガン」とは
朝イチのティーショットが大きく曲がってOBになってしまい、「今のはノーカウントにしたい」と思ったことがある人も少なからずいるのではないでしょうか。ルール的にはもちろんNGですが、スコアに反映させず、打ち直しを認める「プライベートルール」があるようです。
「マリガン」というプライベートルールがある
スタートホールのティーショットは体が思うように動かず、緊張感もあるためミスが多く出ると言われています。その際に「今のはノーカウントにしたい」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

このような状況でスコアに反映させずノーカウントとして、打ち直しを認める「プライベートルール」があるようです。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「一部の人の間で、朝イチで失敗してしまったティーショットを帳消しにして、やり直しを可能とする『マリガン』と呼ばれるプライベートルールが採用されることがしばしばあります。一説には、アメリカが発端で『マリガン』という人物からこのような言い方になったと伝えられています」
「マリガンの起源説にはいくつかのバージョンがあるのですが、そのうちの一つは次のようなものです。マリガン氏は複数のホテルを経営していたことから多忙を極めており、いつもスタート前の練習は一切行わず、時間ギリギリでゴルフ場に到着するような人だったようです。そのせいか、最初のティーショットは必ずと言ってもよいほどミスをしていたので、見かねた友人が『彼だけは1打目が納得いかなかったら打ち直しをしても良い』という特別ルールを作り、それが時代とともにエンジョイゴルフの定番のひとつとして広まったとされます」
プライベートゴルフであるため、許されているルールですが、もちろんルール違反であり、これを認める人は少ないでしょう。
アメリカではカジュアルなゴルフが古くから浸透していたため、ごく普通に「マリガン」が適用されているようです。さらに、韓国でも一般的に使われているといいます。
「マリガン」は、あくまでゼネラルルールを違反しているものという認識は必要です。本来であればペナルティーを課して打ち直すか、ローカルルールにのっとり、「プレーイング4」から進めるべきでしょう。
「少しでも楽しくプレーをしたい」「スコアにそこまでこだわらない」という人は「マリガン」を取り入れてみても良いかもしれません。
あるがままの環境下でプレーするのが原則
では、ゴルフ場側は無罰でのティーショットの打ち直しについてどのような見解を持っているのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する、株式会社東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように話します。
「ゴルフは『自己申告のスポーツ』ですので、打ち直しをするのかしないのかについては一人ひとりの判断にゆだねられています。とはいえ、新しいボールをセットして打つのにもそれなりの時間がかかりますし、後続組のお客様も来るので、プレ―ファストの観点からもみだりに打ち直しはせず、ゼネラルルールやローカルルールに従ってプレーをしていただくのを推奨しています」
「特設ティーまで『移動しても良い』と選択制を取っているところと、『移動しなければならない』と義務化しているゴルフ場がある点にも注意していただく必要があります」
「せめてティーショットだけは打ち直しをして、幸先の良いスタートを切りたい」と思う人も多いかもしれません。しかし、ゴルフは「あるがままの環境下でプレーするのが原則」であるため、OBを打ってしまっても、無罰で打ち直しはできないと考えた方がいいでしょう。
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