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- なんか意味ない気も… セッティングにドライバーやパターを“2本”入れる人っているの?
ラウンドの際は最大14本のクラブをセッティングできますが、ドライバーを2本入れるという選択肢はあるのでしょうか?
プロに中にも過去にはいたが極めてレアなケース
14本を限度に自由に組み合わせることができるクラブセッティング。よくあるセッティング例としてはドライバーが1本、フェアウェイウッドやユーティリティが3~4本、ウェッジを含めたアイアンが8~9本、パターが1本という組み合わせが挙げられるでしょう。
その中で最も飛距離が出るのはドライバーですが、あえて“2本”セッティングするという選択肢はあるのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは次のように語ります。
「ドライバーを2本セットするのはルール上NGでもないですし、選択肢としてまったくないわけではありません。実際、2006年の『マスターズ』で優勝したフィル・ミケルソン選手はドロー用とフェード用の2本のドライバーをセッティングしていました。また、21年の『全米プロ』では飛距離を重視したドライバーと方向性を重視したドライバーを入れて栄冠を勝ち取っています」
「2本のドライバーを入れることは決して誤った選択ではありませんし、より戦略的で攻撃的なコースの攻略ができます。しかし、ほとんどのツアープロがドライバーを2本入れる選択をしないのは、代わりにどのクラブをセッティングから抜くのかが悩ましいからでしょう」
梶川プロはそのコースに合わせたクラブセッティングを考えることが重要だと言い、次のように話を続けます。
「とはいえ、ミケルソンはどんな試合でもドライバー2本をセットしているわけではないと思います。そのコースの特性に合わせて柔軟にセッティングを変えているはずです」
「また、過去にはドライバーではなくパターを2本入れる選手もいました。例えば、オーストラリアのアダム・スコット選手は、長尺と短尺の2本のパターをセッティングして18年の『日本オープン』に出場しているのです」
新しいドライバーを購入したときは効果があるかも?
では、アマチュアゴルファーがドライバーを2本入れるという選択は考えられるのでしょうか。
「ビギナーやアベレージゴルファーであれば、ラウンドで一回も使わないクラブがあるはずです。3番ウッドやロングアイアンなどは難易度が高くて使うのが億劫になっている人もいるので、出番がほとんどないことも多いでしょう。そのような人は状況に応じてドライバーを2本入れてみるのも面白いかもしれません」
「例えば、新しいドライバーを購入したとき、3番ウッドを抜いて新旧2本のドライバーをラウンドで試してみるケースです。新しいドライバーはまだ慣れていないはずなので、ショットが安定しない可能性も十分考えられます。そして、調子があまりにも悪かったら使い慣れている以前のドライバーを使ってプレーをするのです」
「もちろん、せっかく買った新しいドライバーですので、ラウンド後は練習を繰り返して慣れるように努力することも必要ではあります」
ツアープロは試合会場に数本のドライバーを持参して、その日の調子によってドライバーを変える人もいますが、ラウンドでドライバーを2本セッティングしてプレーすることはほとんどありません。
プロでも実践している人がほぼいない以上、アマチュアがやるとすればラウンドで使わないクラブがあるときに、その代わりにドライバーやパターを2本入れるというケースが考えられる現実的なシチュエーションであるといえそうです。
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