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- “放置プレー”が増えている!? ビギナーとのラウンドでは経験者が面倒をみるのがマナーなの?
昨今では上司や先輩が部下をゴルファーとして教育する文化が下火になっているせいか、ビギナーを放置するベテランゴルファーも一定数いるようです。一緒にラウンドする際は手助けするのがマナーなのでしょうか?
「ハーフ2時間15分以内」で回ることは組のミッション
昨今、新しくゴルフを始める人が増えたため、組のなかに経験の浅いビギナーがいることもめずらしくありません。一昔まえはベテランゴルファーがラウンドの所作を教えながらプレーするのが一般的でしたが、最近ではビギナーを放置して手助けしない人も一定数いるようです。
「ビギナーの面倒を隅々までみていると、自分のプレーに集中できない」と感じるゴルファーも多いかもしれませんが、ビギナーとラウンドする際は、経験者が面倒をみるのがマナーなのでしょうか。ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は以下のように話します。
「一概にマナー違反とはいえませんが、組の第一目標である『ハーフ2時間15分以内で回る』は達成しなければいけません。時間内に回りきることは、ゴルフ場側との約束事といえるので、ビギナーが進行に支障をきたしそうな場合は、同伴者が手助けする必要があります」
「たとえば『クラブの回収をしてあげる』『ボール探しを手伝ってあげる』などが挙げられます。たまに、『同組のビギナーが全然急いでくれない』と不満をいう人がいますが、スタート前に『ゴルフ場が指定している制限時間内に回りきろう』と組内で共有しておくことが大切です。守らなければいけない時間をしっかり認識させておけば、ビギナーも自ずと進行を早めるような動きをしてくれるようになります。自発的に動いてくれれば、ある程度余裕が生まれるので、自分のプレーに集中しやすくなるはずです」
スロープレーに陥ると他の組に迷惑がかかってしまうので、同伴者内でチーム意識を持ってラウンドすることが大切です。ゴルファーのなかには、ビギナーに対して細かな指摘をしたくないと躊躇する人もいるかもしれませんが、目標時間があることを伝えておけば、急かす理由を理解してくれるはずです。
ビギナーのお手本となる言動も上級者の条件
さらに石川氏は「上級者になりたいのであれば、積極的にビギナーの手助けをするべき」と話します。
「ゴルフの上級者というと、スコアが70台、ゴルフ歴が長い人など、さまざまな定義がありますが、ビギナーのお手本となる言動がとれるようになることも要素の一つです。多くのゴルファーは『ビギナーの面倒を見るのは大変』と、マイナスなイメージを持っていますが、自分も成長できるチャンスだと思い、積極的に手助けしてあげるのがいいと思います」
「そこから学べることもありますし、潜在顧客であるビギナーがゴルフを継続的に続けてくれれば、ゴルフ業界全体を盛り上げることにもつながります。万が一、ビギナーが嫌な思いをしてゴルフをやめてしまってはもったいないので、面白いと思ってもらえるような努力をしてあげようという気持ちを持つことが大切です」
若い人がゴルフに興味を持てずゴルファー人口がどんどん減っていけば、コースや練習場が淘汰されるなど、ゴルフをする環境が狭まってしまいますから、いちゴルファーとしても決していいことではありません。
やっとスムーズにラウンドができるようになってきた中級者の場合は、そこまで手助けできる余裕はないかもしれませんが、できる限りのサボートを行いましょう。また、ビギナー側もラウンドに関する最低限の知識と技術を身につけたうえで、コースに出てくれば、それなりにスムーズにプレーすることができます。
このように、ゴルフ場ではビギナーやベテラン含めて、組が一つのチームとなって円滑にプレーする必要があります。「自分のスコアが良ければそれでいい」と考えるのではなく、全員で協力する意識を持つ必要あるでしょう。
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