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- 「もう帰ってくれよ」 周囲への配慮ゼロな迷惑客… 練習場で目にしたマナー知らずの“残念ゴルファー”とは
ゴルフ練習場を訪れると、中には大声を出したり、ミスショットに対して舌打ちをしている人を見かけることがあります。周囲から迷惑ゴルファーに認定されないためにも、どのような心掛けが必要なのでしょうか。
大声を出したり感情をあらわにする人は「迷惑ゴルファー」
気軽に訪れることができるゴルフ練習場であっても、利用する際は当然マナーが存在します。
気づかぬうちに他の利用者へ「迷惑をかけていた……」なんてことにならないためにも、練習場ではどのようなマナーが求められるのでしょうか。株式会社エースゴルフクラブに所属するティーチングプロの生見和己氏に話を聞きました。
「練習場で大声を出したり、感情をコントロールできないような人は迷惑ゴルファーと認定されます。例えば、数名の仲間同士でアプローチ勝負をしてたりすると、その場が盛り上がって次第に声も大きくなってしまうはずです」
「そのほかにも、自分のミスショットにイラついて、舌打ちやクラブを叩きつけたりと態度に出るゴルファーも不快に感じます。練習場はオープンスペースですし、他のゴルファーと空間を共有するため、周囲の利用者にもしっかりと配慮しなくてはなりません」
さらに「スイングチェックできるアプリが普及したため、スマホで動画撮影をするゴルファーも多くなりました。しかし、カメラの向きによっては他の利用者が映ってしまい、トラブルに発展するケースも増加しています」と注意を促す生見氏。
「スイングチェックの観点から言えば、体の正面と後方(飛球線の後ろ)からの映像が適しています。ただし、正面からは他の利用者が映り込む可能性が高いので、席を外している時などタイミングを見計らって撮影するようにしましょう」
「後方からであれば、映り込まないように画角にさえ注意を払っていれば、比較的容易に撮影が可能です。クラブの軌道や前傾角、下半身の使い方などもチェックできますし他の利用者とのトラブルにもなりにくいので、練習場では後ろから撮影することをオススメします」
また、中には練習場で使われているボール(レンジボール)ではなく、ラウンド用のコースボールを持ち込んで打っている不届き者も。生見氏は大きな事故になる危険性もあるため“絶対にやってはいけない”と警鐘を鳴らします。
「練習場のボールに比べ、コースボールのほうが初速が出やすく、打ち出しも高く出るように作られています。そのようなコースボールがネットに何度も当たり続ければ当然劣化が進みますし、ネットの一部が破れて外に抜けてしまう危険性も高まります」
「万が一、民家や人にボールが当たるなどの事故が生じたら、練習場だけではなく利用者全員にも多大な迷惑をかけることになります。練習場でコースボールを使うようなことだけは絶対にやめてください」
突然声をかけてくる「教え魔」にも要注意
練習場に通い詰めているゴルファーの中には、面識のない人から突然アドバイスをもらう、いわゆる“教え魔”に遭遇した経験がある人もいるでしょう。
「初心者や女性は特に教え魔に遭いやすい傾向があります。教え魔からすれば『助けてあげたい対象』にもなりやすく、声を掛けてしまうのでしょう」
「あくまでも個人的な印象ですが、腕に自信がない初心者や女性は練習場の端の打席を選択しているケースが多いので、周りの目も少なく、教え魔からすれば声を掛けやすい環境なのかもしれません。ゴルフを始めて間もない初心者や女性が中央の打席で練習をしていても『迷惑』と思うゴルファーはいないので、周りの目やスタッフの目が届く打席で堂々と練習をすることが対策の一つでもあります」
「もし、実際に声を掛けられてしまったら、違う練習場の名前を出して『今レッスンに通っていて、コーチからテーマをもらって練習しているんです』などと伝えて丁重に断ってみましょう」
また、断ったにもかかわらず、教え魔から執拗に声を掛けられ続けた場合は「練習場のスタッフに状況を伝えて対処してもらいましょう。一番避けたいのは、自身が巻き込まれてトラブルに発展することなので、できるだけ第三者を介在させて対処することがベストです」と生見氏は話します。
日々多くのゴルファーが訪れる練習場では、自分勝手な行動を慎んで、常に周囲へ配慮した利用が求められます。練習場の利用マナーに腕前は関係ありません。初心者もベテランもマナーをしっかり守って、安全面に留意した練習を心掛けましょう。
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