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- やっぱり「ツアープロ」を目指していたの? 現役レッスンプロに「ティーチングの道に進むまで」の経緯を聞いてみた
スイングの仕方からクラブの選び方まで、アベレージゴルファーの強い味方となってくれるのが“レッスンプロ”の存在です。彼らはなぜ試合に出場する“ツアープロ”ではなく、人に教える立場になろうと思ったのでしょうか。
一緒に悩みを解決する存在になりたかった
ゴルフは「老若男女問わず誰でも楽しめるスポーツ」といわれていますが、始めたばかりの頃はスイングの仕方からクラブの選び方まで、分からないことだらけです。
そんなビギナーやアベレージゴルファーの強い味方となってくれるのが“レッスンプロ”ですが、なぜメディアからも注目される“ツアープロ”ではなく、人に教える立場になろうと思ったのでしょうか。まず、レッスンプロの三浦辰施氏は以下のように話します。
「私は元々、トーナメントなどの試合に出場するプレーヤーとしてプロ入りしました。しかし段々と『今まで自分が培ってきたものを自らの中で完結させるより、ゴルフで悩んでいる誰かに教えてあげれば、より多くの人にゴルフを楽しんでもらえるのではないか』と思い始めました」
「もちろん、試合に参加し続けることで自分自身を突き詰めていくという選択肢もありましたが、私はレッスンを通してさまざまなゴルファーにアドバイスをする仕事により興味が湧き、PGAのティーチングプロ資格を得る決意をしました」
「そして、『生徒の方と一緒に解決方法を考え、検証していくこと』をモットーにしようと決めました。単に自分が持っている知識を相手に押し付けるだけでは、練習場によくいる“教え魔”と同じになってしまいます。生徒のゴルフをさらに良くするために、『いま起きている症状や悩みは何が原因なのか』を共に考え、立てた仮説を一緒に確かめていくような指導をしたいと思いました」
三浦氏は以前プレーヤーとして活躍していた頃、「自分の悩みをどう解決すればいいか分からない」ことや、「周りがレベルアップしていくように感じる一方で、自身には限界点が見えてきそうなのが怖い」といったことで悩んでいた時期があったそうです。
しかしレッスンプロに転身した現在では、指導にあたった高校生が全国大会で優勝するなどの快挙を成し遂げ、「喜びを得られる機会が格段に増え、なおかつそれを共有できるのが何よりも楽しい」と話します。
経験を無駄にしたくなかった
一方で、関浩太郎氏はどういった経緯で現在の仕事を始めようと思ったのでしょうか。
「自分は15歳のとき本格的にゴルフを始めましたが、『ツアープロになりたい』という目標を持っていました。実際に、その後アメリカで“ミニツアー”と呼ばれる試合に出場した経験は何回もありましたが、結局日本でツアープロになることはできませんでした」
「高校もゴルフ部でしたし、卒業後は栃木県のゴルフ場で研修生として在籍していたこともあり、過去に学んだ知識を何かに生かしたいという気持ちは強かったので、心機一転レッスンプロの資格を得ることにしました」
「研修生として働いた後はアメリカに3年ほどゴルフ留学していましたが、これは誰かから助言をもらって行ったのではなく『何かアクションを起こしてもっとレベルの高いところを目指さないと、このままダラダラ時間を過ごすのはもったいない』と感じ、自分で決めました」
「そうしてレッスンプロになったわけですが、私は指導するにあたって『スコアアップの一番の近道』を教えることをモットーとしています。スイングのフォームは、あくまでもクラブの動きの方法論であって結果論ではありません。ボールを飛ばすにはクラブの動きが重要なので、ボールの飛び方を根本から変えるにはクラブの軌道・フェースの向き・入射角の3つを重点的に見るよう心掛けています」
「ほかにもクラブやボールのフィッティング、チューンアップからコースマネジメントのアドバイスも、最短でスコアアップを実現する大事な要素だと思っています」
関氏は「自分のポリシーやモットーを貫き通し、18年連続でベストスコア達成者を120人以上生み出したことが、今の仕事における最大の喜び」とも話します。
このように、普段私たちにゴルフのイロハを教えてくれるレッスンプロたちは、人によってさまざまなきっかけがあって、今の仕事を始めようと思ったことがうかがえます。
関氏によると「最初からレッスンプロになりたくてなった人もいれば、私のようにツアープロを断念したり、途中から転身した人も少なくない」そうです。全員に共通することはハイレベルなスキルを持ち合わせていることと、より多くの人に楽しいゴルフライフを過ごしてほしいという気持ちといえるでしょう。
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