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- 「少しぐらい安くしてよ」なんて値切る人もいる!? 毎日のように生徒と関わるレッスンプロの「悩み」や「職業病」とは?
毎日のように生徒と関わりながら生計を立てているレッスンプロの中には、悩みや職業病を抱える人も少なくないようです。
ティーチングプロとレッスンプロは厳密には違う
ゴルフを独学で習得するのは時間もかかるうえに難しいこともあり、レッスンを受けているという人も多いのではないでしょうか。しかし、多くの生徒と関わりながら生計を立てているレッスンプロの中には、悩みや職業病を抱える人も少なくないようです。
レッスンプロの三浦辰施氏は、この職業に対する世間のイメージについて以下のように話します。
「ゴルフを教える職業の名称はレッスンプロ以外にも『ティーチングプロ』や『インストラクター』などがありますが、それらの違いがあまり認識されておらず『どれも一緒だし、誰から習っても同じなのでは?』と思われているかもしれません」
「確かに、基本的な仕事内容は似ていますが、ティーチングプロはPGA(日本プロゴルフ協会)が商標登録している名称で、取得するまでの期間や費用も含めてあらゆる関門を突破した人だけが得られる資格です」
「他にもレッスンプロになれる資格は存在しますが、ゴルフレッスン自体は無資格でも始められるため『実はゴルフに自信がある素人』が指導している場合も少なくありません」
「資格を有している人のなかには『ツアープロを目指していたが、途中でレッスンプロに転向した』という人もいます。しかし、そういった人全員が『試合に出られないレベルだったから進路変更した』とは限りません」
「ツアープロは確かに卓越したスキルを持っていますが、一般の人には考えられないほどの練習や考え方の中でプレーしているので、このような人のゴルフ理論を全て理解するのは困難です」
「一方でレッスンプロは、難しい理論をわかりやすい言葉に置き換えて説明できる能力を鍛えているのでツアープロとは違った視点を持っています。なので『レッスンプロにも苦悩や努力がある』というのも知ってほしいなと思います」
なお、PGAが定めるティーチングプロの資格を取得するには、書類審査や実技審査、ルール・マナーなどに関する知識を問われる筆記試験や面接を受けたのち、1年間にも及ぶB級講習会に参加する必要があります。そして、その中で行われる全ての検定に合格すると、ようやく「ティーチングプロB級取得者」として認められるのです。
説明上手なレッスンプロは身を粉にしながら教えている
また、レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏に悩みを聞いてみました。
「レッスンプロは、生徒の体やクラブを直接動かしながら理想的なフォームを定着させようとするタイプと、生徒には一切触れずに全て言葉で説明して教えるタイプに大きく分かれます。私は後者に該当しますが『強制的に体を動かされるよりも、しっかりと論理を頭で理解した方が定着につながる』と考えているので、自然と言葉数も多くなります」
「自分が経営しているゴルフスクールは基本的に年中無休で、営業時間中はずっとしゃべりっぱなしです。すると喉が痛み、咳ぜんそくを患っているのが職業病で一番の悩みです」
ぜんそくと聞くと、アレルギーなどによって引き起こされる気管支ぜんそくのイメージが強いですが、咳ぜんそくは「呼吸困難は伴わず、咳だけが出る」のが特徴です。
ほかにも、親しい関係の人が「気の知れた仲なんだから、ちょっとくらい安くしてよ」とねだってくる人もいるようで、対応に困ってしまうプロもいるようです。
現在もレッスンに通っている人、これから通おうと思っている人は、感謝の気持ちを忘れずにプロと向き合ってみてください。
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