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- ゴルフはやっぱり“メンタル”のスポーツ? 性格や人柄がプレーに影響を及ぼすって本当なの??
ポジティブやネガティブ、几帳面や大雑把など、人間が持つ“性格”はゴルフのプレーにどう影響するのでしょうか。レッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。
ゴルフに向いているのは“ポジティブ思考”の性格
ゴルフはプレーヤーの“性格”が如実に表れるスポーツと言われることも。ゴルフに有利な性格や、プレーにどんな影響を及ぼすことが考えられるのでしょうか。
池袋ゴルフアカデミーで多くのアマチュアを指導している村井良行プロは「アマチュアはプロに比べて、ナイスショットよりもミスショットの比率がどうしても高くなります。そのため、ミスとの向き合い方次第でスコアは大きく変動する」と言い、詳しく話を聞きました。

「ゴルフは性格がプレーに大きく影響するスポーツ。1つの考え方で、その日のスコアが5~10くらい変わると言っても過言ではありません」
「例えばティーショットでOBを打ってしまった場合、『打ち直しのショットでもOBが出るのでは……』とネガティブな思考に陥ることもあるはず。ミスを取り戻そうと自分自身にプレッシャーをかけてしまい、さらに大叩きをしてしまう悪い流れになる人も多いのではないでしょうか」
その点、常にポジティブな思考で打てる人は“圧倒的にゴルフ向きの性格”だと村井プロは言います。
「朝イチのティーショットや池、OBゾーンが目に入るようなミスが起きがちな場面では、ポジティブ思考のほうが結果的にうまくいくケースが多いですね。体もそれほど緊張していませんし、たとえミスをしても引きずらずに次のショットに集中できるからです。アマチュアの多くはミスを引きずる傾向にあり、ちょっとしたミスに大きく動揺することで、スイングやプレーに集中できない人をよく見かけます」
ネガティブ思考を避けるためにも、村井プロは「気持ちの切り替えが大事」だと言い、次のように話を続けます。
「ミスが起きそうな場面や起こってしまったミスについては考えすぎず、目の前のショットに集中することです。たった1つのミスは18ホールのラウンド全体から見ればたいしたことではありません。まずは次のショットに集中して、ミスが起きる可能性を減らしましょう」
「また、気持ちを切り替えるためのスイッチとして、心が安らぐアイテムを近くに置いておくこともオススメです。好きなキャラクターやアイドルがいるなら、その推し活グッズをキャディーバッグにつけておくだけでも効果がありますし、テンションが上がるヘッドカバーを装着していれば、次のショットへ向けて気持ちを切り替えられるスイッチにもなります」
大雑把な性格のゴルファーはスコアがまとまりにくい?
さらに「几帳面」と「大雑把」についても、ゴルフ向きの性格なのかどうか度々問われることがありますが、村井プロは次のように分析しています。
「几帳面なプレーヤーは観察力が鋭く、一打一打を丁寧に打つ傾向にあります。バンカーの位置やピンまでの距離など、細かいヤーデージまでチェックするのでマネジメント力に長けている性格とも言えるでしょう。自分なりのルーティンを決めてショットする人も多く、クラブを常にキレイな状態にしておくことで気持ちを整えている人もいますね」
几帳面な性格が災いする場面については、「何事もしっかりと考えすぎる傾向から、たった1つのミスでリズムが崩れてしまうケースが考えられます。リズムを取り戻そうとルーティンをはじめとする『動作』に固執してしまうことで、スロープレーに陥ってしまう点も几帳面な人の特徴かもしれません」と話します。
一方で、大雑把な性格の人には次のような“強み”が特徴としてあるようです。
「大雑把な性格のプレーヤーは決断が早い傾向にあります。『まあいいか』といった楽な気持ちで打てるので、雑念に影響されずスムーズなプレーができる人も多いですね。また、細かいことを気にしない性格でもあるので、ミスに対しても比較的寛容です」
「弱点として言えることは、几帳面な人に比べて残りの距離に対してアバウトに打つ点かもしれません。バンカーやピンの位置を軽く確認する程度で、距離だけを計算して打ってしまうので、次のショットが難しいライになってしまう場面もしばしば見かけます」
また、村井プロはいわゆる“上級者のレベル”になりたいのであれば、大雑把な性格では難しいと自らの見解を明かしています。曖昧な判断や雑な考えをせず、風の強さや向き、グリーンの微妙な傾斜や芝目などの細かい情報を見逃さずに感じ取れる感性を備えないと、スコアをまとめることはできないのでしょう。
もし、周囲に自分の目標となり得る上手な人がいるのなら、一度その人がどのような考えでプレーをしているのか聞いてみるのも、上達につながるヒントとなるかもしれません。
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