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- 「運動神経」は意外と重要じゃない!? レッスンプロが考える“すぐに上達する人”と“そうでない人”の違いって何?
ゴルフのレッスンには老若男女問わずさまざまな人が来ますが、すぐに上達する生徒もいれば、そうでない生徒もいるでしょう。では、それらの違いは一体どこにあるのでしょうか。
スイングは「ロジカルに考える」と上達する
ゴルフのレッスンには老若男女さまざまな人が来ますが、「短期間でどんどんうまくなっていく生徒」がいる一方で、「何カ月通ってもなかなかスキルアップしない」という生徒もいるかもしれません。

では、すぐに上達する生徒とそうでない生徒の違いは、一体どこにあるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「まず上達しやすい生徒の特徴として、『物事をロジカルに考えられる』というのが挙げられます。スイングにはさまざまな理論が伴いますが、それらをしっかり頭の中で解釈し、実際に体を使って細かいところまで忠実に再現できる力が、上達するうえでは求められると思います」
「『理想的なスイングと自分の現状のスイングとでは何が違うのか』『どこが良くて反対にどこが悪いのか』、そして『悪い部分を改善させるにはどう練習すべきか』。これらを具体的に分析できる方は、自分の現在地点と目標地点の位置関係が分かっているといえるので、上達もスムーズになるのです」
「最初からそれができる人はあまり多くないですが、ロジカルに考えることを意識していけば、レッスンを重ねるごとに上達の階段を上れるようになるでしょう」
「対して、『何でもフィーリングでこなそう』と思ってしまっている方は、上達のスピードが遅くなりがちです」
「運動神経が良い人なら、最初はボールが当たらなくても『数打ちゃ当たる』で調整できるかもしれませんが、フィーリングはあくまでも『気持ち』や『気分』でしかないため、日によってショットの調子がコロコロと変わりやすくなります」
「感覚だけに頼ると、『昨日できたことが今日はできなくなった』という事態に陥りかねませんし、『今日は違う方法でやってみよう』としても、それでちゃんと仕上がるのかどうかも分かりません。何も考えずに練習するのは危険だといえるでしょう」
また関氏は、「練習を始めてからコンディションを最高潮まで上げるまでの時間は、うまくなればなるほど短くなっていくのが理想的」と話します。その日のフィーリングに任せるのではなく、常日頃から教わったことや課題点をロジカルに考える必要があるのです。
レッスンプロのなかにはロジカルなことは教えず、「こうすれば当たるようになりますよ」と結果論だけ伝えがちな人もいるようです。最初から答えを教えてくれるので親切にも思えますが、「何となく先生の言う通りに打つと不思議と当たる」というレッスンは、頭と身体に染みついていかないといいます。
なぜなら、どうしてそうなるかという理論を教わっていないため、理想のスイングを作るまでの過程を理解できないからだそうです。その場ではレッスンプロの見よう見まねで打てるかもしれませんが、いざ一人でコースに出てみたらどうすればいいか分からなくなり、結局レッスンを受けた意味がなくなってしまうのです。
レッスンには“ノート”を持参すべし
では、より短期間で上達するためには、どういったところに気を付けるべきなのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「私のスクールでも、ミスショットしたときに間髪を入れずに私の方を振り返って、『今のはなんでミスしたんですか?』と聞いてくる人がごくまれにいます。その度に『一人でコースに出たらどうするんですか?』と突っ込みたくなってしまいます」
「ミスや悩みをすぐに相談できるのがレッスンの魅力ではありますが、ミスショットの原因を自分の中で考えることも非常に大切です」
「ビギナーにありがちなミスは、基本的に『ダフり』『トップ』『スライス』『フック』の4つです。4択の中から今起こったミスで最も近いであろうものを自分なりに考え、レッスンプロに聞くのはあくまでも“答え合わせ”程度と捉えるべきだと思います」
「スイングの理論はあまりにも膨大なので、習ったことを次のレッスンまで全て覚えてはいられないでしょう。レッスンの際にはペンとノートを持ってきて、教わった内容や課題点はもちろん『この練習方法を取り入れたら直った』といったポイントを“その場”で書き留めることを強くオススメします」
また関氏は「スイングをロジカルに考えるのが得意な人とそうでない人がいますが、コミュニケーションを取りながら、それぞれの個性に合わせたレッスンを心掛けている」と話します。
初めてレッスンを受ける人の場合は、最初に世間話をすることで、話し方やしぐさなどから「論理的に考えるのが得意なのか不得意なのか」がなんとなく分かるそうです。
「物事を順序立てて考えるのが得意ではないから、教わった理想的なスイングをしっかり覚えられるか不安」という人もいるかもしれません。しかし、長年レッスンを行っているプロならば、一人ひとりの特性を把握し、誰にでも的確な指導ができるので安心といえるでしょう。
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