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- ドライバーの飛距離を“限界突破”するには!? 頭打ちと諦めていた“ヘッドスピード”どうすれば速くなる?
ヘッドスピードは速ければ速いほどボールを遠くへ飛ばすことが可能となり、理論上はヘッドスピードの5.5倍が飛距離の目安になるといわれています。ヘッドスピードは、特別な練習をしなくても自然と上がっていくものなのでしょうか。
ある時点でヘッドスピードは頭打ちになる
“飛ばし”はゴルフの魅力のひとつ。たとえスコアがいまいちだったとしても、ドライバーの“今日イチ”が何度かあれば「それなりの充実感がある」というアベレージゴルファーは少なくないでしょう。

ドライバーの飛距離に直結する要素はミート率、スピン量、打ち出し角、そしてヘッドスピードです。ドライバーのヘッドスピードは一般男性の平均が秒速41メートル程度で、男子のツアープロでは秒速50メートル超えも珍しくありません。速ければ速いほどボールを遠くへ飛ばすことが可能となり、理論上はヘッドスピードの5.5倍が飛距離の目安になるといわれています。
では、ヘッドスピードは特別な練習をしなくても自然と上がっていくものなのでしょうか。あるいは、無理に上げる必要はないものなのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。
「ビギナーの場合はクラブを繰り返し振っていれば、ヘッドスピードは自然と上がってきます。これはスイングの動作に体が慣れていくからです。スイングのコツをつかめば、さらにヘッドが走るようになります」
「ただ、ある時点でヘッドスピードは頭打ちとなり、それ以上はなかなか上がりません。とはいえ、ドライバーは単純にヘッドスピードを上げればいいというものではなく、ミート率やスピン量も重要です」
「無理に上げようとして変に力が入るよりも、ヘッドの重心を感じたりフェースの向きに意識を向けたりする方が、飛距離と方向性を両立しやすいでしょう」
“振る体力”の底上げを図ろう!
そうはいってもドライバーの飛距離は、アマチュアゴルファーが追い求めるロマンでもあります。ラウンド中には「ドライバーの飛距離はどれくらい?」といった会話が交わされることも少なくないですし、ドラコン賞はやはりコンペの華です。
では、ヘッドスピードを上げて飛距離をさらに伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。小松氏は「体力の底上げが必要」と話します。
「たとえばマラソンには“走る体力”、ウエートトレーニングには重いバーベルを“持ち上げる体力”、そしてゴルフではスイングにおける“振る体力”というものがあります。野球経験者などが最初からヘッドスピードが速いケースが多いのは、振る体力がすでに備わっているからです」
「これらの体力は運動量が同じままだとなかなか伸びません。マラソンでいえば今までよりも走る距離を伸ばしたり、ウエートトレーニングでは少しずつ重いバーベルへシフトしたり、運動量を変えることで体力が上がっていきます]
「スイングも同じです。『自分の中で限界を超えた“マン振り”をする』『重いバットを振る』『軽いスティックをできる限り速く振る』など、いつもとは違う練習をしていくと、体が速くスイングする動きを覚えるとともに“振る体力”も高まっていきます」
「最近はさまざまなスイング練習器具も販売されているので、いろいろと試しながら自分に合った練習器具でトレーニングするのも悪くないと思います。ちなみにレッスンの現場では、ヘッドスピードを上げたいという方に合わせた専用のドリルも用意しています」
やみくもにヘッドスピードを上げようとして「スイングを壊してしまった」「振り方が分からなくなった」という経験がある方も少なくないはず。いずれにしても力任せではヘッドスピードは速くならず、逆に遅くなってしまうことすらあり得ます。スイングの質と“振る体力”を並行して高めていけば、自然と速くなっていくでしょう。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬をこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「8.1」。
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