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- 「ビューン」でなはく「ビュンッ」? スイングの良し悪しは素振りの“音”で分かる説→コレって本当??
ドライバーで素振りをした際に、「ビュンッ」という風切り音が聞こえることがあります。あのような音に憧れる人もいるかもしれませんが、音がする“場所”次第では悪いスイングになっている可能性があるそうです。
風切り音の場所でアーリーリリースかどうかが分かる
プロゴルファーがドライバーで素振りをした際に、「ビュンッ」という風切り音が聞こえることがよくあります。ビギナーはヘッドスピードがあまり速くないので、中には「音がする」スイングに憧れを抱いている人もいるかもしれませんが、実は音がした“場所”次第では悪いスイングになっている可能性があるというのです。

素振りのときにどこで風切り音が聞こえたかで、スイングの良し悪しは分かるものなのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「風切り音が鳴った場所によって、どのタイミングで手首を返したか、そして生み出されたパワーやスピードがどこで最高値を迎えたのかが分かります」
「ゴルフに限らず、ほとんどのスポーツでは『打つ』『投げる』『蹴る』『突く』などの動作において、パワーやスピードが最大値となる瞬間があります。たとえば、ボクシングならヒジを曲げてから腕を伸ばしたとき、剣道なら竹刀を頭の上まで上げて一気に振り下ろしたときに、爆発的な威力を発揮します」
「ゴルフの場合は、インパクトの直前に手首のコックを解くことによって、クラブの性能に上乗せする形でボールに強い力を伝えたり、ヘッドスピードを上げたりできます」
「しかし、インパクトに入るだいぶ手前で手首のコックが外れてしまうと、力をうまくクラブやボールに伝えられず、いわゆる“アーリーリリース”と呼ばれる症状になります」
「スイングの中で手首を返せる回数、つまりヘッドスピードを一気に上げられるチャンスは一回だけであり、その時に一瞬だけ風切り音が発生するため、風切り音が鳴ったタイミングでアーリーリリースになっているかどうかが分かるのです」
ヘッドスピードはボールに当たる直前で最高値を迎えるのが理想的であり、アーリーリリースの場合インパクト時にはマックスを超え、むしろパワーが落ち始めてしまっているため、一番速いスピードでボールを打つことができなくなります。
さらにヘッドが寝た状態でインパクトに入るので、飛距離が伸びなかったりダフりやトップ、引っ掛けやシャンクといったあらゆるミスショットの原因になったりするのです。
望ましいとされるレイトリリースができている場合は、インパクトの瞬間かその直後あたり、フォロースルーのはじめに風切り音が聞こえるようです。ヘッドスピードが最速の状態でボールに当てられるだけでなく、力ずくでスイングしなくても飛距離を簡単に伸ばせるそうです。
風切り音が「インパクトの後過ぎる」のも良くない
他のレッスンプロは風切り音が聞こえるタイミングについて、どのように考えているのでしょうか。三浦辰施氏は以下のように話します。
「私も大体同じで、インパクトに入った瞬間、自分の正面で風切り音が聞こえるのが理想的だと考えていて、体の右側で『ビュン』という音が鳴ったらアーリーリリースだなと思います」
「さらに体の左側、要するにフォロースルーに入ってだいぶ経ってから音が鳴るのも良くなく、今度は振り遅れた状態になってフェースが開きやすく、かえってスライスを助長させてしまう可能性があります」
「ビギナーであっても、スイング中に風切り音が聞こえるに越したことはありません。さすがに、アイアンだとシャフトが短いうえにヘッドが重いので鳴らすのは困難ですが、できればユーティリティー以上のクラブで鳴らせた方がいいでしょう」
「クラブを逆に持ってスイングすると風切り音が強調され、自分の現状の振り方がアーリーリリースなのか、そうでないかがより分かりやすくなります」
ちなみに手首のコックを戻すのは一瞬であるほど生み出されるパワーは強くなるので、音の長さは「ビューン」というより、「ビュンッ」と短くあるべきだといいます。
「風切り音が聞こえるようになったら大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、もう一歩踏み込んで「音が聞こえるタイミング」まで分かるようになると、ビギナー特有のミスショットが一気に減るかもしれません。
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